劇的なサヨナラ満塁弾を放った西川はヒーローインタビューで「何がおきたかわかんないぐらい興奮しています」と声を弾ませた。日本シリーズでのサヨナラ満塁本塁打は９２年のヤクルト・西武の第１戦、延長１２回のヤクルト・杉浦享（投手・鹿取）以来、２４年ぶり。
引退した武田勝投手の「俺のために優勝しろ」のＴシャツを着てのお立ち台。打った瞬間は「頼むからいってくれと思いました」と祈っていたと明かし、右翼席に入った瞬間は「本当に興奮していたんで叫びすぎてのどがかれてしまいそうです」と雄叫びを上げ続けていた自分自身に照れ笑いを浮かべた。
シリーズは不調が続いていたが「あきらめずに城石コーチと練習を続けた結果、こういういいところで打てたんで、少しでも恩返しができたんじゃないかなと思います」と粘り強く指導し支えてくれた城石打撃コーチへの感謝を口にした。
３連勝で王手をかけた満塁弾は「ファンのみなさんとベンチ、裏方のみなさんがあそこまで運んでくれたんだと思います」と頭を下げ、「自分にとってもファンのみなさんにとっても最高の形になったんじゃないかなと思います」と絶叫した。
１０年ぶり３度目（東映時代を含む）の日本一まであと１勝だ。最後は「４万人のファンのみなさん、全員で広島行くぞ！」と絶叫し歓声を浴びていた。