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【巨人】平良、大抜てき!トルネードの超秘密兵器が7日阪神戦で1軍デビュー

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巨人の高卒3年目右腕・平良拳太郎投手(20)が、右肘の張りで戦線離脱したドラフト1位・桜井俊貴投手(22)の代役として、7日の阪神戦(東京D)先発で1軍デビューすることが2日、有力となった。トルネード投法が特徴的な“超・秘密兵器”は、由伸巨人と金本阪神が激突する注目カードでベールを脱ぐ。巨人はこの日、広島先発の黒田に2~7回まで無安打に抑えられるなど4安打完封され、今季初の0封負けを喫した。

 異例の抜てきに、期待値の高さが表れていた。3月30日のDeNA戦(横浜)に先発した桜井が、右肘の張りを訴えて翌31日に出場選手登録抹消。週明けの5日からも6連戦となるため、3日の広島戦(マツダ)に先発する今村をローテーションに組み込んでも、スターターが1人不足する状況となっていた。ドラ1右腕の離脱を受け、首脳陣は代役を慎重に協議。この日までに、2軍で好調な平良が最有力候補に挙がった。

 沖縄・今帰仁(なきじん)村生まれの平良は、体をひねるトルネード投法が売りのスリークオーター右腕。球の出どころが見づらく、インステップ気味のため、右打者は窮屈な打撃を強いられる。また、スライダー、シュートとストライクゾーンの幅をうまく使う投球を得意とし、打たせて取る投球が持ち味だ。昨年はソフトバンクとのファーム選手権(宮崎)で先発を任され、11月からはウィンターリーグ(台湾)で武者修行。未来のエース候補として期待する首脳陣の英才教育に、順調な成長で応えてきた。

 今季は3月12日のイースタン・リーグ、ヤクルト戦(G球場)で2軍の開幕投手に指名され、1失点完投勝ち。打者31人中21人にストライク先行する制球力を披露し、コーナーに投げ分けて凡打の山を築いた。要した球数は109球で、試合時間はわずか2時間24分だった。斎藤2軍監督は「一番期待を寄せている投手が順調に結果を残してくれた」と話していた。右腕は「今年は何としてでも1軍で投げたい」と、ここまで3試合に先発して2勝0敗、防御率1・57の好成績を残している。

 由伸監督は就任以来、「みんなに(1軍の)チャンスがある」と若手のアピールを呼びかけてきた。ファームには内海や大竹寛ら経験豊富な先発投手も控えているが、首脳陣は結果を出した20歳にプロ初登板初先発の機会を与える見通し。今季のスローガン「一新」を象徴するような起用といえる。

 注目のデビュー戦は、7日の阪神戦(東京D)が有力。金本監督との新監督対決が注目されるカードで、秘密兵器として本拠地のマウンドに上がる可能性が高そうだ。右肩痛のマイコラス、桜井と先発陣に故障者が出ているが、「若い選手にとってはチャンス」と堤GM。ここまで開幕から8戦6勝と好調なチーム状態も、積極的な若手起用を後押しする。伝統の一戦で、フレッシュな“琉球トルネード”が旋風を巻き起こす予感が漂う。

 ◆平良拳太郎(たいら けんたろう)
 ▽生まれとサイズ 1995年7月12日、沖縄・今帰仁村生まれ。20歳。181センチ、77キロ。右投右打。
 ▽球歴 5歳から野球を始め、今帰仁中では全国大会3位。北山(ほくざん)高での最高成績は3年春の九州大会8強。13年ドラフト5位で巨人入団。
 ▽球種 最速147キロの直球、スライダー、カットボール、フォーク、ツーシーム、シュート。
 ▽トルネード投法 「野球を始めたときからこの投げ方。このフォームがいい」と話すなど、こだわりは強い。
 ▽性格 沖縄タイムで育ったため時間にはルーズだったが、最近では30分前行動を行う「ジャイアンツタイム」が体にしみこみ「直ったと思います」。
 ▽好物 沖縄そば。「沖縄に帰ったら必ず食べます」というほどで、都内のお店へ出かけることも。
 ▽語学 同僚のメンドーサからスペイン語を学習中。練習中に簡単なスペイン語で会話をする場面も。

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