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【巨人】堤GM“ドラ1行脚”神宮から平塚へ57キロ大移動

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↑明大・柳を視察する巨人の(後列左から)山下スカウト部長、堤GM(右)らスカウト陣

 巨人が15日、20日のドラフト会議に向けた“ドラ1行脚”を敢行した。堤GMは明大・柳裕也投手(4年)と桜美林大・佐々木千隼投手(4年)を生視察。ともに快投を見せ「これは迷うね。最終的には18、19日(のスカウト会議)で決まると思う」との見通しを示した。

 慌ただしい一日だった。堤GMはまず、午前10時半に神宮へと足を運び、明大・柳の投球をチェック。「まとまっている。優勝が近いからモチベーションが高い」と2回終了時に球場を離れた。球団が用意した車に乗り込み、平塚へと移動。約57キロの道のりを約1時間15分かけて、桜美林大・佐々木千のもとに到着した。

 「生で見るのは初めてだから」とスカウト陣からの評価だけでなく、自らの目でも確認したかったという。剛腕は8回から救援し、150キロ台を連発。「ものが違うよね」とうなった。

 現時点での1位指名は創価大・田中が最有力だが「とにかく強い球を投げられる投手がほしい。今のうちに足りないピッチャーを引き当てたい」と迷える胸中を明かした。

 他に、作新学院の今井や、履正社・寺島、横浜・藤平も含めた6人が1位候補に残っている。堤GMは「名前が挙がっている中の誰かになるだろう」と絞り切れていない現状を語り、そのまま球団の車に乗った。たくさんのデータが入ったタブレットとにらめっこしながら、都内に戻った。(水井 基博)

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