巨人・斎藤雅樹２軍監督（５１）が１４日、スペシャリストの出現を求めた。１３日に代走で活躍した鈴木が引退を発表。宮崎・フェニックスリーグに参加中の若手に「足でなくても、何か誰にも負けないものがあれば、１軍にいるチャンスが増える」と期待した。
筆頭候補は二塁に挑戦する重信だが、足だったら育成・高橋洸だ。１月には鈴木と自主トレをした“１番弟子”。５０メートル５秒８の俊足で斎藤２軍監督も「いい足を持っている」。師匠の引退にも高橋洸は「心細いけど、そんなことも言っていられない」と決意を新たにした。
守備では吉川だ。１軍でも内野の守備固めで出場しているが、外野にも挑戦中。福王２軍内野守備走塁コーチは「井端コーチもそうだけど、うまい人はみんな（ノックの）数を受けている。もっとこなせばよくなる」と名手とも姿を重ね合わせた。
パワーでは岡本。イースタンではリーグ２位の１８発を放ち「僕はしっかり（長打を）打つことを求められている」と自覚も十分だ。犠打世界記録を持つ川相３軍監督の次男、育成・川相は「（バントは）ミスできない」と親子２代のバント職人襲名へ名乗りを上げた。鈴木がその重要性を説いたスペシャリストの座を後輩たちが受け継げば、チーム力は上がる。（安藤 宏太）