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プロ野球過去の大逆転優勝を振り返る…1963年西鉄は14・5差、メークレジェンド13差

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プロ野球パ・リーグは、北海道日本ハムファイターズがソフトバンクホークスとの最大ゲーム差11・5を逆転して4年ぶりのリーグ優勝を果たした。プロ野球で過去最大のゲーム差を逆転したのは、1963年の西鉄の14・5差だった。

 歴史に残るプロ野球の大逆転優勝を振り返る。

◆1963年 最大14・5ゲーム差

 プロ野球史上最大の逆転優勝劇。パ・リーグで、西鉄が南海との最大14・5ゲーム差を逆転して優勝した。10月20日に行われた本拠・平和台球場でのダブルヘッダー近鉄戦。西鉄は連勝が優勝の条件だったが、西鉄は第1試合で延長戦の末に5x―4でサヨナラ勝ち。第2試合は2―0で勝って優勝した。なお、日本シリーズは巨人に敗れた。

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↑1963年の日本シリーズ西鉄・巨人第1戦。完投勝利の西鉄・稲尾和久(中央)と握手するジム・バーム(右)。左は和田博実

◆1996年 最大11・5ゲーム差

 「メークドラマ」として語り継がれるセ・リーグの逆転劇。長嶋茂雄監督率いる巨人が、広島との最大11・5ゲーム差を逆転して優勝した。7月6日の阪神戦に敗れ、首位・広島と最大11・5ゲーム差に離された4位・巨人。この時点で自力Vの可能性が消滅した。絶望的なムードで迎えた札幌遠征の初戦、9日の広島戦で2回に川相が自身初の満塁本塁打を放つなどプロ野球タイ記録となる9打者連続安打し、一挙7点。10―8で勝利した。この勝利をきっかけに勢いに乗って、札幌で連勝した巨人は、8月に5連勝、6連勝して、じわじわとゲーム差を詰め、8月20日の横浜戦に勝って、ついに首位に立った。その後、一進一退の攻防を繰り広げ、129試合目となる10月6日の中日戦に勝ち、奇跡の逆転Vを達成。長嶋監督の言い続けた「メークドラマ」が2年越しで完結した。

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↑1996年、2年ぶりの優勝を決め胴上げされる巨人・長嶋茂雄監督

◆2008年 最大13ゲーム差

 「メークレジェンド」として語り継がれるセ・リーグの逆転劇。原辰徳監督率いる巨人が、阪神との最大13ゲーム差を逆転して優勝した。ペナントレースは阪神が独走状態。7月8日の時点で13ゲーム差をつけられていた。8月に入ると北京五輪が開催され、各チーム主力選手を供出していたが、巨人はその間隙(かんげき)を縫って阪神を猛追。9月3日の広島戦(京セラD)で小笠原がプロ野球62人目(66度目)のサイクル安打をマーク。13日のヤクルト戦ではクルーンが球団新となるシーズン33セーブを記録。また、ラミレスは15日の横浜戦でプロ野球タイとなる7年連続150安打を達成するなどチーム状態が良く、11日から12連勝。ついに阪神との13差を逆転して、リーグ2連覇を達成した。

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↑2008年、優勝して胴上げされる巨人・原辰徳監督

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