■連勝で数十万円、敗退行為恐れ
プロ野球巨人の4投手が野球賭博をしていた問題に絡み、巨人の選手が自軍の公式戦の勝敗を対象にして現金をやりとりしていたことが13日、分かった。笠原将生元投手(25)=契約解除=が産経新聞の取材に証言した。野球賭博への関与を認めた高木京介投手(26)の音声記録にも同じ趣旨の発言があった。読売巨人軍は現金のやりとりを認め、「野球賭博問題を機に一切禁じている」としている。
笠原元投手によると、試合前に選手が1人数千円を拠出し、巨人が勝つと、選手の円陣で「がんばろう」などと発声を担当した選手が現金を総取りする仕組み。選手間では「円陣」や「声出し」などの隠語で呼ばれていたという。
チームが勝った場合は、次の試合の発声も同じ選手が担当し、勝ち星が続くごとに1人当たりの拠出金が増加。拠出金は若手選手が紙に書いて集計していた。1人が受け取る総額が数十万円に達したこともあったという。
野手の一人は笠原元投手に「10連勝したときとかは、やばい」と話したことがあるという。
笠原元投手は「連勝していくごとに、どんどん金額が跳ね上がる。レートが上がりすぎて(わざと)打たないことも可能だった」と証言した。
一方、産経新聞は日本野球機構(NPB)が「野球賭博常習者」と認定した飲食店経営の男性(38)と、高木京介投手が通話した録音記録を入手した。
この記録によると、高木京投手は「円陣」について「あれもやばいすね」と発言。獲得金については「ピッチャーもいて5連勝とか。20万とか30万とか(まで達する)」と話していた。
一連の現金のやりとりは連勝が続くほど各選手の負担が重くなることから、野球協約が禁じる「敗退行為」を招く恐れがある。
プロ野球巨人の4投手が野球賭博をしていた問題に絡み、巨人の選手が自軍の公式戦の勝敗を対象にして現金をやりとりしていたことが13日、分かった。笠原将生元投手(25)=契約解除=が産経新聞の取材に証言した。野球賭博への関与を認めた高木京介投手(26)の音声記録にも同じ趣旨の発言があった。読売巨人軍は現金のやりとりを認め、「野球賭博問題を機に一切禁じている」としている。
笠原元投手によると、試合前に選手が1人数千円を拠出し、巨人が勝つと、選手の円陣で「がんばろう」などと発声を担当した選手が現金を総取りする仕組み。選手間では「円陣」や「声出し」などの隠語で呼ばれていたという。
チームが勝った場合は、次の試合の発声も同じ選手が担当し、勝ち星が続くごとに1人当たりの拠出金が増加。拠出金は若手選手が紙に書いて集計していた。1人が受け取る総額が数十万円に達したこともあったという。
野手の一人は笠原元投手に「10連勝したときとかは、やばい」と話したことがあるという。
笠原元投手は「連勝していくごとに、どんどん金額が跳ね上がる。レートが上がりすぎて(わざと)打たないことも可能だった」と証言した。
一方、産経新聞は日本野球機構(NPB)が「野球賭博常習者」と認定した飲食店経営の男性(38)と、高木京介投手が通話した録音記録を入手した。
この記録によると、高木京投手は「円陣」について「あれもやばいすね」と発言。獲得金については「ピッチャーもいて5連勝とか。20万とか30万とか(まで達する)」と話していた。
一連の現金のやりとりは連勝が続くほど各選手の負担が重くなることから、野球協約が禁じる「敗退行為」を招く恐れがある。