↑ナゴヤドーム最終戦で今シーズンを振り返る中日ナイン
◆中日1―4阪神(25日・ナゴヤドーム)
中日が今月2度目の4連敗で21年ぶりの年間80敗を喫し、19年ぶりの最下位が決まった。
4回まで1安打投球だった小笠原慎之介投手(18)が5回、ゴメスの中前打、三塁・阿部の失策などで2死満塁のピンチを招くと、上本に決勝の左越え3点二塁打を浴びた。打線も阪神投手陣に堂上直倫内野手(28)の6号ソロの1点だけに抑えられた。
この日は本拠地最終戦。ユニホーム無料配布デーを除くと、今季最多の3万8068人が詰めかけたナゴヤドームは、試合後のセレモニーで不穏な空気に包まれた。佐々木崇夫球団社長(69)のあいさつが始まると、一部のファンは先月に事実上解任された谷繁元信監督(45)のユニホームやタオルマフラーを掲げてブーイング。「これ以上ファンに苦い思いをさせないように…」というスピーチの途中には「本当に思ってるのかよ!」と罵声がとどろいた。
今季の戦いを振り返る映像も物議を醸した。ひとしきり、投打がかみ合っていた序盤の戦いぶりが放映されていたが、直後に「…しかし」という字幕が映し出されると、ファンはなぜか爆笑。投手の被弾や野手の三振、失策などに続き、わざわざ谷繁監督の休養会見の様子まで画面に大写しになり、ドームのざわつきはピークに達した。
それでも、最後は大野雄大投手(27)が熱い言葉でファンの心をひとつにした。
「期待に応えることができず、チームは4年連続Bクラスになりました。今ここで『来年も応援をよろしくお願いします』と軽々しく口にできません。我々にできることは『ドラゴンズを応援したい。選手と一緒に戦いたい』と思っていただけるようなチーム作りです。この秋冬、選手でどうしたらチームが強くなるかを考え、必ず強いドラゴンズを取り戻すために精進しますので、皆さん見ていてください」
チームスタッフも「球団史に残る名スピーチ」と絶賛したあいさつに続いて選手会長が頭を下げると、罵声もピタリと止まり、「見てるぞ!」「頑張れ!」の声とともに竜党から万雷の拍手が巻き起こった。
◆中日1―4阪神(25日・ナゴヤドーム)
中日が今月2度目の4連敗で21年ぶりの年間80敗を喫し、19年ぶりの最下位が決まった。
4回まで1安打投球だった小笠原慎之介投手(18)が5回、ゴメスの中前打、三塁・阿部の失策などで2死満塁のピンチを招くと、上本に決勝の左越え3点二塁打を浴びた。打線も阪神投手陣に堂上直倫内野手(28)の6号ソロの1点だけに抑えられた。
この日は本拠地最終戦。ユニホーム無料配布デーを除くと、今季最多の3万8068人が詰めかけたナゴヤドームは、試合後のセレモニーで不穏な空気に包まれた。佐々木崇夫球団社長(69)のあいさつが始まると、一部のファンは先月に事実上解任された谷繁元信監督(45)のユニホームやタオルマフラーを掲げてブーイング。「これ以上ファンに苦い思いをさせないように…」というスピーチの途中には「本当に思ってるのかよ!」と罵声がとどろいた。
今季の戦いを振り返る映像も物議を醸した。ひとしきり、投打がかみ合っていた序盤の戦いぶりが放映されていたが、直後に「…しかし」という字幕が映し出されると、ファンはなぜか爆笑。投手の被弾や野手の三振、失策などに続き、わざわざ谷繁監督の休養会見の様子まで画面に大写しになり、ドームのざわつきはピークに達した。
それでも、最後は大野雄大投手(27)が熱い言葉でファンの心をひとつにした。
「期待に応えることができず、チームは4年連続Bクラスになりました。今ここで『来年も応援をよろしくお願いします』と軽々しく口にできません。我々にできることは『ドラゴンズを応援したい。選手と一緒に戦いたい』と思っていただけるようなチーム作りです。この秋冬、選手でどうしたらチームが強くなるかを考え、必ず強いドラゴンズを取り戻すために精進しますので、皆さん見ていてください」
チームスタッフも「球団史に残る名スピーチ」と絶賛したあいさつに続いて選手会長が頭を下げると、罵声もピタリと止まり、「見てるぞ!」「頑張れ!」の声とともに竜党から万雷の拍手が巻き起こった。