巨人の斎藤雅樹２軍監督（５１）が２５日、将来の４番候補・岡本和真内野手（２０）に愛情を込めたむちゃぶりで奮起を促した。
イースタン・リーグ最終戦ロッテ戦（Ｇ球場）の試合後、セレモニーが行われ、ナインがマウンド付近に横一列に整列。チームを代表して斎藤２軍監督が場内にあいさつし、２年連続のリーグ優勝を報告した後、「ここでうちの４番、岡本が決意表明をしたいと言っていますので。岡本！」とサプライズ指名。岡本が驚いた表情でマイクの前に立った。
突然の大役にも岡本は堂々とあいさつ。「１年間、声援のおかげでこのような結果になりました。１０月１日には日本一決定戦があります。去年は負けていますので今年は勝ちたいと思います」と力強く宣言した。
その後、報道陣の取材に応じた斎藤２軍監督は、「本当に何も伝えていなかった。何となくあの場で思いついた」と岡本指名の舞台裏を説明。その上で「やっぱり岡本が頑張らないといけないわけですから。やつが一軍にいかないと。そういう意味を込めて指名しました。今年は二軍ではホームランを１８本打って力を見せた。中途半端に１軍にいるよりはこっちで鍛えた方が意味があった。来年、最初から１軍でやってくれればいい。１軍の首脳陣も配慮してくれたと思う。上に置いておいてもいいところを、彼の将来を考えてずっとこっちに預けてくれた。あいつは来年が勝負でしょう」と期待を寄せた。