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【巨人】坂本が通算150号、不完全燃焼の3年間から脱却できたメンタル面の変化

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↑花束を手にファンの声援に応えた坂本

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↑初回2死、坂本が左越えに通算150号となる23号先制本塁打を放つ

 ◆巨人4―12DeNA(23日・東京ドーム)

 巨人の坂本勇人内野手(27)が、23日のDeNA24回戦(東京D)の1回、石田から23号ソロを放ち通算150本塁打を達成した。プロ野球164人目。

 150回目のダイヤモンド一周でも、鉄仮面はそのままだった。左翼バルコニー席上の壁に打球がぶつかった瞬間、坂本は気持ちをリセットしていた。「完璧でした。自分の数字うんぬんより、先取点となって良かったです」。初回2死、石田の内角直球を捉え、推定140メートルの23号ソロ。主将のプロ通算150号に東京Dが沸き立つ中、顔色一つ変えずに4つのベースを踏みしめた。

 12年の最多安打を最後に打撃タイトルから見放された。不完全燃焼の3年間だった。そこから脱却するため、大きな左足の蹴り上げの封印、軸足打法の導入…とあらゆる方法を試したが、何よりメンタル面の変化が大きかったという。

 「やっぱり昔は打てなくてイライラして、集中力が切れることがあったけど、今年はそういうことがなくなりました」

 凡退の直後、バットやヘルメットをたたきつけて悪循環に陥っていたのも過去の話。心の浮き沈みをなくすため、怒りだけでなく一発の喜びさえも抑え込む。

 「ホームランを打った時も、あんまりうれしいとはならないです。『ああ、良かった』ですぐ終わります」

 不動心でシーズンを通して好調を維持し、打率3割4分4厘でセ・リーグ初の遊撃手での首位打者へまい進。ポーカーフェースの裏で、心はオレンジ色に染まっている。

 「表情や表現では出さないけど、グラウンドでは気持ちのどこかに『ジャイアンツのユニホームを着てプレーしているんだ』という熱いものがないとダメです」

 メモリアルアーチも勝利には結びつかず、24日は敵地でのDeNA戦。「チームが負けたので自分の通算記録はどうでもいいです。あした、何とか取れるようにしたいです」。覚醒の時を迎えた坂本が先頭に立ち、ライバルに連勝を許すわけにはいかない。

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