(パ・リーグ、オリックス5-2西武、24回戦、12勝12敗、21日、京セラD)西武の新監督候補に、球団OBで中日1軍作戦兼守備コーチの辻発彦氏(57)が急浮上したことが21日、分かった。チームはこの日、1981年以来35年ぶりとなる3年連続Bクラスが確定し、クライマックスシリーズ出場の可能性が消えた。今季は12球団ワーストの97失策、3年連続1000三振。大味な野球からの脱却へ、指導経験豊富な黄金時代の名二塁手に白羽の矢を立てた。28日の西武、中日両球団のシーズン最終戦を待って、複数の候補から一本化を図る。
西武はこの日、オリックス戦に敗れて3年連続Bクラスが決定。1979年に西武球団となり、まだ弱かった81年以来の屈辱となった。鈴木葉留彦球団本部長(65)は「やるべき野球ができなかった。打てる打線ではあるが、つなぐことができなかった。投手を含めた守りも、Bクラスになった理由だ」と敗因を分析した。
すでに田辺徳雄監督(50)は「優勝という目標を掲げているわけだから。それができなかった以上は…」と話し、今季限りでの辞意を固めている。球団では水面下で新監督候補のリストアップに着手。前ソフトバンク監督の秋山幸二氏(52)の招へいや、潮崎哲也ヘッドコーチ(47)の昇格が有力視されたが、ここにきて辻氏が急浮上した。
辻氏は1984年にドラフト2位で西武に入団。ゴールデングラブ賞に8度輝く鉄壁の守備と、右方向中心の打撃で93年に首位打者を獲得するなど、主に1、2、9番を任されて黄金時代を支えた。同期のドラフト1位は渡辺久信シニアディレクター(SD、51)で、98年にヤクルトでも一緒にプレーし、野村ID野球を学んだ。
現役引退後はヤクルト、横浜(現DeNA)、中日でコーチを務め、中日2軍監督としては2度のウエスタン・リーグ優勝。2010年に中日1軍コーチになると、レギュラーの井端(現巨人内野守備走塁コーチ)、荒木らにも厳しい態度で接した。今季は当初2軍コーチだったが、谷繁監督の休養(解任)に伴い1軍に昇格。オーダーや作戦の決定など、野手全般を任されている。
まさに西武再建にはうってつけの人材だ。チームはこの日も遊撃手の呉念庭(ウー・ネンティン)が適時失策を犯すなど、チーム97失策は12球団ワースト。攻撃でも、前日20日に3年連続でチーム1000三振を突破し、この日も12三振(1013個)。大味な野球からの脱却が急務だ。
後藤高志オーナー(67)は「失策が多かったり、決めるべきときに決めきれなかったり。(目指すのは)一言でいえば球際に強いチームですね」と理想を掲げ、最少得点でも守り勝てる監督を求めている。
鈴木球団本部長はこの日、改めて「何も動いていないし、シーズンが終わってから。誰にもオファーは出していない。これから動かなければいけない」と強調した。西武、中日とも、シーズン最終戦は28日。その後、球団内で辻氏に一本化できれば、速やかに監督就任のオファーを出すことになる。
西武はこの日、オリックス戦に敗れて3年連続Bクラスが決定。1979年に西武球団となり、まだ弱かった81年以来の屈辱となった。鈴木葉留彦球団本部長(65)は「やるべき野球ができなかった。打てる打線ではあるが、つなぐことができなかった。投手を含めた守りも、Bクラスになった理由だ」と敗因を分析した。
すでに田辺徳雄監督(50)は「優勝という目標を掲げているわけだから。それができなかった以上は…」と話し、今季限りでの辞意を固めている。球団では水面下で新監督候補のリストアップに着手。前ソフトバンク監督の秋山幸二氏(52)の招へいや、潮崎哲也ヘッドコーチ(47)の昇格が有力視されたが、ここにきて辻氏が急浮上した。
辻氏は1984年にドラフト2位で西武に入団。ゴールデングラブ賞に8度輝く鉄壁の守備と、右方向中心の打撃で93年に首位打者を獲得するなど、主に1、2、9番を任されて黄金時代を支えた。同期のドラフト1位は渡辺久信シニアディレクター(SD、51)で、98年にヤクルトでも一緒にプレーし、野村ID野球を学んだ。
現役引退後はヤクルト、横浜(現DeNA)、中日でコーチを務め、中日2軍監督としては2度のウエスタン・リーグ優勝。2010年に中日1軍コーチになると、レギュラーの井端(現巨人内野守備走塁コーチ)、荒木らにも厳しい態度で接した。今季は当初2軍コーチだったが、谷繁監督の休養(解任)に伴い1軍に昇格。オーダーや作戦の決定など、野手全般を任されている。
まさに西武再建にはうってつけの人材だ。チームはこの日も遊撃手の呉念庭(ウー・ネンティン)が適時失策を犯すなど、チーム97失策は12球団ワースト。攻撃でも、前日20日に3年連続でチーム1000三振を突破し、この日も12三振(1013個)。大味な野球からの脱却が急務だ。
後藤高志オーナー(67)は「失策が多かったり、決めるべきときに決めきれなかったり。(目指すのは)一言でいえば球際に強いチームですね」と理想を掲げ、最少得点でも守り勝てる監督を求めている。
鈴木球団本部長はこの日、改めて「何も動いていないし、シーズンが終わってから。誰にもオファーは出していない。これから動かなければいけない」と強調した。西武、中日とも、シーズン最終戦は28日。その後、球団内で辻氏に一本化できれば、速やかに監督就任のオファーを出すことになる。