巨人は新助っ人コンビのアベック弾で29日のDeNA戦に勝利。開幕4連勝を飾った。
二回に5番ルイス・クルーズ(32)の2号ソロで先制すると、四回には4番ギャレット・ジョーンズ(34)が2試合連続となる2号2ラン。「直球を待つ中で、変化球を呼び込んで打つことができた」と自画自賛したギャレットは、27日のヤクルト戦でも起死回生の逆転本塁打を放った。他球団からは早くも、「今年の巨人の助っ人は当たり」と警戒する声が聞こえてくる。
巨人の助っ人外国人と言えば、特にここ最近の野手は失敗続き。昨季もキューバ人のセペダ(年俸約1億5000万円→3500万円)、途中加入のフランシスコ(同1億4300万円)、カステヤーノス(同3700万円)が、活躍することなくチームを去った。
それが今年はどうだ。日本球界3年目でロッテから移籍のクルーズはともかく、ギャレットも大当たりの気配。勝算はあったのか。
実質今季から編成トップに立った堤辰佳GM(50)に聞くと、「まだ4試合。喜ぶのは早いですが」と前置きした上でこう経緯を明かした。
■「目線も資金も上げた」
「中軸を打てる外国人ということで補強をスタートした。スカウト会議で私は『(外国人補強は)目線と予算を上げていこう』と話しましたが、それが球団の方針。昨年8月の段階でギャレットは(メジャー)枠から外れており、その時点からリストに含まれていた。重視したのは性格です。日本の野球文化と巨人の文化に溶け込めるか。これを重点的に調べてくれ、と。具体的には選手を取り巻く環境、(現地の)同僚選手やコーチにも話を聞いたりして厳選していった結果、最後まで残ったのが彼、ギャレットだったのです」
日本野球、特に巨人は規律や規則が多く、新助っ人選手は戸惑うことが少なくなかったが、「彼はオープン戦も全部出たいと直訴したそうです。そういう勤勉さ」と堤GM。性格面を重視することで、日本野球・文化への順応性という最初のリスクを軽減したわけだ。
技術的にはしかし、ギャレットには決定的とも思える弱点がデータに出ていた。メジャー通算122本塁打の実績を残す一方で、対左投手の通算打率が.194と極端に低かった。
「データを詳しく見てみると、打数が少なくて決して信用性は高くないなと。技術的には低めが強いので、日本野球に多いタテのボール球の変化球にも対応できるという判断もありました。実際、ここまでは選球眼もまずまずだと思います。まだ4試合ですが、この前の東京ドームでの逆転本塁打といい、今日といい、4番として勝利につながるインパクトのある仕事をしてくれている。いいスタートを切ってくれました」(堤GM)
年俸はギャレット3億円、クルーズは2億4000万円。「目線と予算」を上げて性格を重視した結果、2人の新外国人が12球団で唯一の開幕4連勝を運んできた。
二回に5番ルイス・クルーズ(32)の2号ソロで先制すると、四回には4番ギャレット・ジョーンズ(34)が2試合連続となる2号2ラン。「直球を待つ中で、変化球を呼び込んで打つことができた」と自画自賛したギャレットは、27日のヤクルト戦でも起死回生の逆転本塁打を放った。他球団からは早くも、「今年の巨人の助っ人は当たり」と警戒する声が聞こえてくる。
巨人の助っ人外国人と言えば、特にここ最近の野手は失敗続き。昨季もキューバ人のセペダ(年俸約1億5000万円→3500万円)、途中加入のフランシスコ(同1億4300万円)、カステヤーノス(同3700万円)が、活躍することなくチームを去った。
それが今年はどうだ。日本球界3年目でロッテから移籍のクルーズはともかく、ギャレットも大当たりの気配。勝算はあったのか。
実質今季から編成トップに立った堤辰佳GM(50)に聞くと、「まだ4試合。喜ぶのは早いですが」と前置きした上でこう経緯を明かした。
■「目線も資金も上げた」
「中軸を打てる外国人ということで補強をスタートした。スカウト会議で私は『(外国人補強は)目線と予算を上げていこう』と話しましたが、それが球団の方針。昨年8月の段階でギャレットは(メジャー)枠から外れており、その時点からリストに含まれていた。重視したのは性格です。日本の野球文化と巨人の文化に溶け込めるか。これを重点的に調べてくれ、と。具体的には選手を取り巻く環境、(現地の)同僚選手やコーチにも話を聞いたりして厳選していった結果、最後まで残ったのが彼、ギャレットだったのです」
日本野球、特に巨人は規律や規則が多く、新助っ人選手は戸惑うことが少なくなかったが、「彼はオープン戦も全部出たいと直訴したそうです。そういう勤勉さ」と堤GM。性格面を重視することで、日本野球・文化への順応性という最初のリスクを軽減したわけだ。
技術的にはしかし、ギャレットには決定的とも思える弱点がデータに出ていた。メジャー通算122本塁打の実績を残す一方で、対左投手の通算打率が.194と極端に低かった。
「データを詳しく見てみると、打数が少なくて決して信用性は高くないなと。技術的には低めが強いので、日本野球に多いタテのボール球の変化球にも対応できるという判断もありました。実際、ここまでは選球眼もまずまずだと思います。まだ4試合ですが、この前の東京ドームでの逆転本塁打といい、今日といい、4番として勝利につながるインパクトのある仕事をしてくれている。いいスタートを切ってくれました」(堤GM)
年俸はギャレット3億円、クルーズは2億4000万円。「目線と予算」を上げて性格を重視した結果、2人の新外国人が12球団で唯一の開幕4連勝を運んできた。