↑練習を終え、ベンチ内で記者の囲み取材を受ける金本監督
8月31日に11年ぶりのリーグV奪回の可能性が消えた阪神。今後はクライマックスシリーズ(CS)進出を目指す戦いとなる。2日からの3位・DeNAとの3連戦を前に甲子園での指名練習を見守った阪神・金本知憲監督(48)の一問一答。
―9月は19試合のうち14試合が甲子園。今年は甲子園で20勝28敗1分けと負け越し、ホームの利を生かせていない。
「きりがないわね、(敗因を)言いよったら。前半はクローザーで後ろの7回、8回、9回で逆転されるというケースが目立った。甲子園で俺のイメージはホームランで負けているイメージがある。バレンティンの3ランがあったでしょ。鵜久森(の満塁弾)でしょ。近いところで言えば。メヒアの満塁、山田のポール際、山田の能見から打ったやつ。藤浪が平田にポーンと初回に3ランも打たれた。コリジョンの後の坂本のホームランとかね。阿部のマテオからの同点2ラン。(阿部の本塁打は)風もあったけどね。広い球場で一発でやられている。うちのチームは(74本塁打と)ホームラン数少ないからね…。ビジターに行くと狭い球場で結構、うちの選手も打てるから(苦笑)。ここ(甲子園)ではなかなかうちの選手は打てない。昔から、俺が現役のころからそういう傾向はあったけどね。(現役当時)うちは東京ドームでよく勝ったよね。何でかというと、うちの選手もホームランを打つ。ここに来たらうちの選手はホームランが打てない。ジャイアンツの選手はここに来ても打てるから。本当に今年、甲子園ではホームランで(試合の)序盤、中盤にカッパーンといかれて終わっているというイメージがすごくある」
―バッテリーも配球を考えないといけないということか。
「うちが打てないということだから。長年の課題である長打力(が足りない)」
―左打者の本塁打は高山と福留だけだ。
「うちはこの球場で2本でしょ。他球団の方が多いでしょ。丸も打っているしT―岡田も打っているし。そこはひとつ、チームとしての課題だからね」
―残り試合のモチベーションはCS進出。選手の起用法などは変わるのか。
「選手は常にベストの選手を使っている。調子のいい選手や右左の兼ね合いとか相手投手とのあれ(相性)とか」
―新しい投手を試すなど、来季を見据えての起用法は考えているか。
「まだまだ。そこまで下(2軍)からも報告来てないし。『この選手がちょっと面白い』とか。ただ、金田は変わったよね。ピリッとして投げていた。投球フォームはいいか悪いかぐらいしか分からないけどね。どうしてもバッター目線になってしまうが、リリースポイントとか、体の使い方とか1軍のピッチャーらしく見えたよね。春とは大違いな感じ、印象を受けた。もともと150キロ出る投手。潜在能力はあるんだからフォームとかリリースポイントを覚えてきたら俺は面白いと思う」
―過去数年間、チームは9月や終盤の勝負どころの失速が目立った。
「今年は春から、夏から失速している(苦笑)。失速も何も『力不足』といつも言っているように、力不足なんだから。力負けしてるんだから。(7勝11敗だった)パ・リーグとの交流戦みたいに。ロッテに3連敗したように。完全な振り負け。足でも負けて、投手力でも負けていた。あの時は(投手力も)圧倒されていた。力負けということは力をつけるしかない」
―3位・DeNAとの対戦はファンも注目する。
「3位との直接対決だけど、相手がどことかではなしに、ちゃんと勝てる野球をやるというか、選手が持ち場、持ち場でチャンスで打つ。しっかりとした走塁、守り。ピッチャーも目の前のバッターを抑える。それしかない。それをやらないと勝てない」
―16試合連続でスタメン落ちしている鳥谷の今後の起用法は。
「バッティングの調子がまだ本調子ではない。昨日(31日)は良かったと思うよ。練習も」
―スタメンに戻す時期、条件などは。
「まずは打たないと。バッティング(の調子)を上げないと戻したって、今の調子のままだったらまた(ベンチに)下げてになる。都合良く右(投手)の時だけ(スタメンで)出てとか、左(投手)の時は休んでとか。ポジションもあっちとかこっちとか。そこは配慮してあげないと」
―戻すなら万全になってから。
「それが理想。そこまで調子を持って来ないと。前回は1回、(スタメンに)戻してまた左(投手)の時に下げてしまったけど。そういうことの繰り返し、都合のいい使い方(はできない)。このピッチャーだから出てくれとか、このピッチャーだから替わってくれとか。(今まで)そのレベルの選手じゃなかった。ずっと出てたんだから。そこまで調子を戻して来ないと」
8月31日に11年ぶりのリーグV奪回の可能性が消えた阪神。今後はクライマックスシリーズ(CS)進出を目指す戦いとなる。2日からの3位・DeNAとの3連戦を前に甲子園での指名練習を見守った阪神・金本知憲監督(48)の一問一答。
―9月は19試合のうち14試合が甲子園。今年は甲子園で20勝28敗1分けと負け越し、ホームの利を生かせていない。
「きりがないわね、(敗因を)言いよったら。前半はクローザーで後ろの7回、8回、9回で逆転されるというケースが目立った。甲子園で俺のイメージはホームランで負けているイメージがある。バレンティンの3ランがあったでしょ。鵜久森(の満塁弾)でしょ。近いところで言えば。メヒアの満塁、山田のポール際、山田の能見から打ったやつ。藤浪が平田にポーンと初回に3ランも打たれた。コリジョンの後の坂本のホームランとかね。阿部のマテオからの同点2ラン。(阿部の本塁打は)風もあったけどね。広い球場で一発でやられている。うちのチームは(74本塁打と)ホームラン数少ないからね…。ビジターに行くと狭い球場で結構、うちの選手も打てるから(苦笑)。ここ(甲子園)ではなかなかうちの選手は打てない。昔から、俺が現役のころからそういう傾向はあったけどね。(現役当時)うちは東京ドームでよく勝ったよね。何でかというと、うちの選手もホームランを打つ。ここに来たらうちの選手はホームランが打てない。ジャイアンツの選手はここに来ても打てるから。本当に今年、甲子園ではホームランで(試合の)序盤、中盤にカッパーンといかれて終わっているというイメージがすごくある」
―バッテリーも配球を考えないといけないということか。
「うちが打てないということだから。長年の課題である長打力(が足りない)」
―左打者の本塁打は高山と福留だけだ。
「うちはこの球場で2本でしょ。他球団の方が多いでしょ。丸も打っているしT―岡田も打っているし。そこはひとつ、チームとしての課題だからね」
―残り試合のモチベーションはCS進出。選手の起用法などは変わるのか。
「選手は常にベストの選手を使っている。調子のいい選手や右左の兼ね合いとか相手投手とのあれ(相性)とか」
―新しい投手を試すなど、来季を見据えての起用法は考えているか。
「まだまだ。そこまで下(2軍)からも報告来てないし。『この選手がちょっと面白い』とか。ただ、金田は変わったよね。ピリッとして投げていた。投球フォームはいいか悪いかぐらいしか分からないけどね。どうしてもバッター目線になってしまうが、リリースポイントとか、体の使い方とか1軍のピッチャーらしく見えたよね。春とは大違いな感じ、印象を受けた。もともと150キロ出る投手。潜在能力はあるんだからフォームとかリリースポイントを覚えてきたら俺は面白いと思う」
―過去数年間、チームは9月や終盤の勝負どころの失速が目立った。
「今年は春から、夏から失速している(苦笑)。失速も何も『力不足』といつも言っているように、力不足なんだから。力負けしてるんだから。(7勝11敗だった)パ・リーグとの交流戦みたいに。ロッテに3連敗したように。完全な振り負け。足でも負けて、投手力でも負けていた。あの時は(投手力も)圧倒されていた。力負けということは力をつけるしかない」
―3位・DeNAとの対戦はファンも注目する。
「3位との直接対決だけど、相手がどことかではなしに、ちゃんと勝てる野球をやるというか、選手が持ち場、持ち場でチャンスで打つ。しっかりとした走塁、守り。ピッチャーも目の前のバッターを抑える。それしかない。それをやらないと勝てない」
―16試合連続でスタメン落ちしている鳥谷の今後の起用法は。
「バッティングの調子がまだ本調子ではない。昨日(31日)は良かったと思うよ。練習も」
―スタメンに戻す時期、条件などは。
「まずは打たないと。バッティング(の調子)を上げないと戻したって、今の調子のままだったらまた(ベンチに)下げてになる。都合良く右(投手)の時だけ(スタメンで)出てとか、左(投手)の時は休んでとか。ポジションもあっちとかこっちとか。そこは配慮してあげないと」
―戻すなら万全になってから。
「それが理想。そこまで調子を持って来ないと。前回は1回、(スタメンに)戻してまた左(投手)の時に下げてしまったけど。そういうことの繰り返し、都合のいい使い方(はできない)。このピッチャーだから出てくれとか、このピッチャーだから替わってくれとか。(今まで)そのレベルの選手じゃなかった。ずっと出てたんだから。そこまで調子を戻して来ないと」