プロ野球の2016年シーズンが25日、幕を開けた。野球賭博問題などで揺れる巨人は東京ドームで昨年のセ王者・ヤクルトに3―1で快勝。高橋由伸監督(40)は球団の新人監督として1950年の水原茂、81年の藤田元司に次ぐ史上3人目の開幕戦勝利を飾った。
初陣から息詰まる熱戦。由伸監督は初勝利の瞬間を見届けると、コーチ陣とタッチを交わしながら控えめな笑みを浮かべた。試合後の会見では、第一声「勝ってホッとしていますし、さすがにちょっと疲れました…」。勝利の余韻に浸ることなく「長いシーズンがありますので、そっちのことで頭がいっぱい」とすぐに気を引き締めた。
例年お祭りムードの開幕戦が、今年は前代未聞のセレモニーで始まった。試合開始前、老川新オーナーが満員のファンを前に「野球賭博問題および、選手間の不健全なお金のやりとりなど、重大な不祥事を引き起こしたことを深くおわび申し上げます」と一連の不祥事を謝罪。由伸監督も「厳しく、温かく支えてくださっている皆さまの期待を裏切らぬよう、我々は精一杯戦い抜きます」と信頼回復を誓った。
なんとか開幕にはこぎつけたものの、いまだ球団全体に暗い影を落とす賭博問題。この日は一連の騒動を巡る“キーマン”である原辰徳前監督(球団特別顧問=57)がテレビのゲスト解説者として、退任以来初めて東京ドームに姿を見せた。
笠原や高木京ら4選手が野球賭博に手を染めたのは、原前監督の在任期間中の出来事。これまで沈黙を守ってきた前指揮官が久々となる公の場で何を語るのか、ひそかに関心を集めていた。だが、注目の解説では一連の問題には触れず。試合終了後に報道陣の取材に応じ「プロ野球人、巨人軍前監督、ジャイアンツOBというなかで、深く心を痛めております」と厳しい表情でコメントした。
今回の騒動を巡っては、ファンの間で原前監督の責任を問う声も根強い。実は球団内でも同様の意見はあり「由伸監督ばかりが頭を下げているのを、原さんはどう思っているのか」という厳しい声も聞かれていた。この日も現場では「原さんも遠慮があるのでしょうが、球団特別顧問の肩書があるわけですからね。せめて賭博問題に関しては『由伸のせいじゃない』と言っていただけないものか」という要望が上がった。
原前監督が見守る前で初陣を飾った由伸監督は「いいスタートが切れたと思いますし、個人的にも支えられているので、いい報告ができますね」と殊勝にコメントしたが…。グラウンド外の問題にも頭を悩ます青年監督の周囲は今、前指揮官の“男気”に期待を寄せている。
初陣から息詰まる熱戦。由伸監督は初勝利の瞬間を見届けると、コーチ陣とタッチを交わしながら控えめな笑みを浮かべた。試合後の会見では、第一声「勝ってホッとしていますし、さすがにちょっと疲れました…」。勝利の余韻に浸ることなく「長いシーズンがありますので、そっちのことで頭がいっぱい」とすぐに気を引き締めた。
例年お祭りムードの開幕戦が、今年は前代未聞のセレモニーで始まった。試合開始前、老川新オーナーが満員のファンを前に「野球賭博問題および、選手間の不健全なお金のやりとりなど、重大な不祥事を引き起こしたことを深くおわび申し上げます」と一連の不祥事を謝罪。由伸監督も「厳しく、温かく支えてくださっている皆さまの期待を裏切らぬよう、我々は精一杯戦い抜きます」と信頼回復を誓った。
なんとか開幕にはこぎつけたものの、いまだ球団全体に暗い影を落とす賭博問題。この日は一連の騒動を巡る“キーマン”である原辰徳前監督(球団特別顧問=57)がテレビのゲスト解説者として、退任以来初めて東京ドームに姿を見せた。
笠原や高木京ら4選手が野球賭博に手を染めたのは、原前監督の在任期間中の出来事。これまで沈黙を守ってきた前指揮官が久々となる公の場で何を語るのか、ひそかに関心を集めていた。だが、注目の解説では一連の問題には触れず。試合終了後に報道陣の取材に応じ「プロ野球人、巨人軍前監督、ジャイアンツOBというなかで、深く心を痛めております」と厳しい表情でコメントした。
今回の騒動を巡っては、ファンの間で原前監督の責任を問う声も根強い。実は球団内でも同様の意見はあり「由伸監督ばかりが頭を下げているのを、原さんはどう思っているのか」という厳しい声も聞かれていた。この日も現場では「原さんも遠慮があるのでしょうが、球団特別顧問の肩書があるわけですからね。せめて賭博問題に関しては『由伸のせいじゃない』と言っていただけないものか」という要望が上がった。
原前監督が見守る前で初陣を飾った由伸監督は「いいスタートが切れたと思いますし、個人的にも支えられているので、いい報告ができますね」と殊勝にコメントしたが…。グラウンド外の問題にも頭を悩ます青年監督の周囲は今、前指揮官の“男気”に期待を寄せている。