◆巨人６―３阪神（１９日・東京ドーム）
巨人は首位打者・坂本が４安打の大暴れを見せ、２連勝を飾った。先発・田口は５回３失点のピリッとしない投球内容も打線の援護に恵まれ、チーム単独トップの９勝目。２０歳の左腕が自身６連勝を飾った。
田口は初回、北條をストレートで、大和と中谷をスライダーで３者連続三振に切ってとった。
初回から阪神先発・メッセンジャーを攻めるＧ打線。１死後、橋本到、坂本の連打、阿部の四球で満塁とすると、村田が中前にポトリと落ちる適時打。村田の５試合連続打点となる一打で先制した。
さらにギャレットの三ゴロの間に坂本が生還。２点目を奪った。
２回には先頭の長野が低めの球をすくい上げ、技ありの中前打で出塁。橋本到の犠打で二塁に進むと、坂本が右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち３点目。
田口は４回、先頭の福留に四球、原口に左前打、ゴメスの遊ゴロを坂本がエラーと無死満塁のピンチを背負う。ここで得点圏打率セ・リーグトップのルーキー・高山を遊ゴロ併殺に抑えるが走者１人が生還。１点を返された。さらに勝ち投手の権利がかかった５回、先頭の北條に左前打を許すと、１死後、プロ初の３番先発起用の中谷に甘いストレートをとらえられ、左翼席に飛び込む同点２ランを浴びた。
巨人は５回１死後、坂本が早くも猛打賞となるこの日３安打目の右前打で出塁。続く阿部がメッセンジャーの１４６キロのストレートをとらえ、右翼席にたたき込む勝ち越し２ラン。阿部の１６打席ぶりの安打となる一発で２点を勝ち越した。田口は勝ち投手の権利を得て降板。６回から田原誠がマウンドに上がった。
６回１死後、脇谷が四球。続く長野のセーフティーバントで脇谷が好走塁で三塁へ。橋本到の右前打で１点を追加した。続く坂本は遊ゴロ併殺に倒れた。
７回は山口からマシソンにリレー。８回もマシソンが抑え、９回は沢村がマウンドへ。虎打線を３者凡退で切ってとり、前夜に続くリーグトップの３２Ｓを挙げた。