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【中日】小笠原2軍監督が後任最有力!今季終了まで森ヘッドが監督代行…谷繁監督解任

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↑谷繁監督の後任として最有力の小笠原2軍監督

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↑成績不振のため休養することになった谷繁監督(右は佐々木球団社長)

 今季終了まで森ヘッドが監督代行 中日の谷繁元信監督(45)と佐々木崇夫球団社長が9日、ヤクルト戦を控えたナゴヤDで緊急会見を行い、同監督の休養を発表した。最下位低迷の責任を問われた事実上の解任で、谷繁監督は「こういう結果になったのは監督である私の責任」と受け止めた。佐伯貴弘守備コーチ(46)も休養する。今季終了まで監督代行は森繁和ヘッドコーチ(61)が務めるが、新監督は小笠原道大2軍監督(42)の昇格を軸に調整を進める。

 ダークスーツに青いネクタイ姿の谷繁監督は会見で「結果が全てのプロの世界。しょうがない」と唇を結んだ。監督1年目の14年が4位、昨季は5位。今季は最下位。「こういう形(シーズン途中)で去る寂しさ、悔しさがある」と淡々と振り返った。

 7日のDeNA戦で敗れ、8カード連続負け越し。借金も15まで増えた。直後、チーム首脳の話し合いで解任が決定。先月14日の前半戦終了報告の際は途中解任がないことを示唆していた白井文吾オーナーも了承した。指揮官にはこの日朝、名古屋市内のホテルで佐々木球団社長から「心苦しく不本意だが、一定のけじめをつけてもらうべく休養をお願いする」と正式に通告された。寝耳に水となった谷繁監督も「分かりました」と応じた。

 就任時は「4年契約」とアナウンスされていたが、実際は単年契約。CS進出の可能性を残しながらの解任劇の理由について、佐々木球団社長は「ファン目線です。後半戦に入ってファンから強烈なメッセージが毎日毎日、寄せられた。ファンの忍耐もこれが限度かなというのが第一の理由」と明かした。事実、最近は球団事務所に抗議の電話が鳴りやむことがなく、ある球団職員は「業務に支障があった」と打ち明けた。

 谷繁監督は会見後、ロッカールームで「悔いのないプロ野球生活を送ってほしい」とナイン一人ひとりと握手。今後は「(史上最多の)3021試合に出た経験を整理して次のチャンスに向けてスキルアップしたい」と、再びユニホームを着る意欲を見せた。

2軍で好結果 今季終了まで森ヘッドコーチが監督代行として指揮を執る。来季の新監督人事について佐々木球団社長は「白紙」と強調したが、その一方で複数の球団関係者によれば、球団首脳は、ここ数年低迷していた2軍を現在ウエスタン2位に導いている小笠原2軍監督の手腕を高評価。来年1月末まで契約が残る落合GMとも良好な関係にあり、同氏の昇格を軸に人選を進めることになる。

 ◆谷繁 元信(たにしげ・もとのぶ)1970年12月21日、広島県生まれ。45歳。島根・江の川高(現石見智翠館)から88年ドラフト1位で大洋(現DeNA)に入団。98年には横浜の日本一に貢献し、ベストナインに輝いた。FA移籍で02年から中日でプレー。13年5月に当時、史上最年長で通算2000安打を達成。15年7月には最多出場記録を塗り替えた。14年から選手兼任で、今季からは専任で監督を務めた。現役時代の通算成績は出場3021試合、打率2割4分、2108安打、229本塁打、1040打点。

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