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広島戦中止で…巨人9月に地獄の26連戦も

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セ・リーグ首位と2位との対決となる26日の巨人―広島戦(岐阜)は雨天のため中止となった。巨人は直接対決第1Rを制し、はるか前方を泳ぐコイの尻尾に何とか迫りたいところだったが、天候には勝てなかった。ナインにとっては疲れた体を癒やす一日にもなったが、今後の戦いに目を向けるとむしろ痛恨の中止だ。この日で振り替え試合が4試合に膨らみ、シーズン終盤の9月には首脳陣も恐れる地獄が待っている。

 コイ釣りに燃えていた巨人ナインも、スタンドに駆けつけたずぶ濡れのG党もガッカリだった。ベンチでは主将の坂本が「よし、やるぞ!」と三塁側の広島ベンチに向かって両腕で「○」のポーズを作って雨天決行をアピール。しかし、雨脚は一向に弱まらず、無情にも中止が決まった。

 すっかり肩透かしを食らった格好だが、由伸監督は「やりたいとかではなく、天気だからしょうがない」と淡々としたもの。すでに舞台を京セラドームに移して27日から行われる広島2連戦へと切り替えていた。球場を後にする前にはこの日先発予定だった内海をスライドさせず、予定通り2戦目に田口、エース菅野を中5日で3戦目にぶつけることを再確認した。

 一方でナインには疲れを取る“休養日”にもなったが、決して喜べた状況にはない。むしろ逆だ。今季は熊本地震の影響で中止となった中日との2試合(熊本、鹿児島)に加え、5月の阪神戦1試合(甲子園)が雨で流れている。この日の中止を含めて計4試合が9月以降に組み込まれることになる。その9月はすでに14日の中日戦(ナゴヤドーム)を皮切りにチームの公式戦最終戦となる24日のDeNA戦(横浜)まで11連戦など、過密日程となっている。また同月は最終戦までの空き日は4日間。仮に4試合分をすべての最終戦までの空き日に埋め込むと最悪の場合、実に8月30日のヤクルト戦(福井)から9月24日まで“地獄の26連戦”となってしまう…。

 振り替え試合の多さについては首脳陣の間でも話題に上っており、村田真ヘッドコーチも中止が決まる前に本紙に「9月のどこに入るかやな。すでに11連戦もあるしな。その時、どれだけのピッチャーがおるか。二軍のピッチャーみたいのしかおらんかったら(ベンチが)パニックになるわ。雨でなければ今日はやりたい」と語りながら祈るような目で空を見上げれば、別のコーチも「いやいやいや。もうこれ以上、9月には埋め込めないよ。10月にしてもらわないと…」と危機感を募らせていた。

 いずれにせよ、どこに組み込まれてもシーズン最後に超過酷な戦いが待っている。だからこそ、京セラ連戦をモノにして終盤の負担を少しでも減らしたいところだ。

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