“守備は一流”
堂上直倫にもっとも使われる表現といっていい。2007年、堂上はドラゴンズのユニフォームに袖を通しルーキーイヤーを過ごしていた。チームは53年ぶりの日本一。輝く1軍プレーヤーの世界は、堂上にとって別世界だったという。
中日、巨人、阪神、3球団が競合し、地元ドラゴンズに鳴り物入りで入った。“超高校級スラッガー”しかし、プロに入ってすぐの感想をこう振り返った。 「打撃がどうってことより、これでは全く通用しないって感じましたね。特に守備です。本当に下手くそだった」、
守備における基本の形、スピード、考え方、堂上には全てが無かった。 「高校時代、やってきたつもりだったんですが、結局プロで通用する守備は次元が違ったんです。とにかくプロに入ってから2年間は毎日守備練習してましたね」。
当時の辻2軍監督、奈良原コーチ、共に現役時代は守備のスペシャリスト。この2人から徹底的に“基本”を叩きこまれた。そして同時に呪文のように毎日同じことを言われた。
「直倫、レギュラーを獲りたいなら守れるようになれ。守備が出来ない選手はレギュラーは獲れない!って毎日毎日言われてました。あんなにノックを受けた2年間は無かったですね。間違いなく今の礎になっています」。
「打球に低く入れ!って高校時代ももちろん教わる事ですが、僕は全然腰の位置が高かった。ステップ一つ、送球ひとつ、打球が飛んでくる準備の段階、教えてもらう事全部が新鮮でしたよ。言い換えればそれくらい何も知らなかったんです」。
守れる選手とは、当たり前の打球を当たり前にさばく安定感とも言えるだろう。堂上は日々どう考えているのか。
「守備でミスが起きる時はだいたい足が動かなくなっている時です。自分の足の動きが鈍いなって感じたら危険信号だと思ってます。そういう時はいつもより多くノックを受けたり、とにかく足を動かす。それが守備への準備です」。
さらに、一味違う工夫も見せてくれた。スパイクの歯を増やす選手はいるが、堂上は予め足先から2列目の歯を抜いたスパイクを使用する。
「元々は、バッティングで体重がこの方が乗りやすいと思い使い始めたんですがね。守備でもこの方がいい。これに慣れてしまったのもありますけど。滑ったりはしません。この方が足が運びやすい」。
年月をかけて積み上げた守備の積み木。レギュラーをつかむ為の武器になっているのは間違いない。安打数は今シーズン、キャリアハイに到達した。もうレギュラーと言っても?
「まだです。レギュラーはスタメン外されませんよ。僕はまだまだ。全然足りない。守備の話をこれだけしても、やっぱりバッティングが好きですからね。もっと打ちたい」。
鳴り物入りは過去の話。守備同様、遠回りはしたが、打撃も積み上げて来た物は必ずある。堂上はもうレギュラーだと誰もが認めるシーズンである事を信じている。
堂上直倫にもっとも使われる表現といっていい。2007年、堂上はドラゴンズのユニフォームに袖を通しルーキーイヤーを過ごしていた。チームは53年ぶりの日本一。輝く1軍プレーヤーの世界は、堂上にとって別世界だったという。
中日、巨人、阪神、3球団が競合し、地元ドラゴンズに鳴り物入りで入った。“超高校級スラッガー”しかし、プロに入ってすぐの感想をこう振り返った。 「打撃がどうってことより、これでは全く通用しないって感じましたね。特に守備です。本当に下手くそだった」、
守備における基本の形、スピード、考え方、堂上には全てが無かった。 「高校時代、やってきたつもりだったんですが、結局プロで通用する守備は次元が違ったんです。とにかくプロに入ってから2年間は毎日守備練習してましたね」。
当時の辻2軍監督、奈良原コーチ、共に現役時代は守備のスペシャリスト。この2人から徹底的に“基本”を叩きこまれた。そして同時に呪文のように毎日同じことを言われた。
「直倫、レギュラーを獲りたいなら守れるようになれ。守備が出来ない選手はレギュラーは獲れない!って毎日毎日言われてました。あんなにノックを受けた2年間は無かったですね。間違いなく今の礎になっています」。
「打球に低く入れ!って高校時代ももちろん教わる事ですが、僕は全然腰の位置が高かった。ステップ一つ、送球ひとつ、打球が飛んでくる準備の段階、教えてもらう事全部が新鮮でしたよ。言い換えればそれくらい何も知らなかったんです」。
守れる選手とは、当たり前の打球を当たり前にさばく安定感とも言えるだろう。堂上は日々どう考えているのか。
「守備でミスが起きる時はだいたい足が動かなくなっている時です。自分の足の動きが鈍いなって感じたら危険信号だと思ってます。そういう時はいつもより多くノックを受けたり、とにかく足を動かす。それが守備への準備です」。
さらに、一味違う工夫も見せてくれた。スパイクの歯を増やす選手はいるが、堂上は予め足先から2列目の歯を抜いたスパイクを使用する。
「元々は、バッティングで体重がこの方が乗りやすいと思い使い始めたんですがね。守備でもこの方がいい。これに慣れてしまったのもありますけど。滑ったりはしません。この方が足が運びやすい」。
年月をかけて積み上げた守備の積み木。レギュラーをつかむ為の武器になっているのは間違いない。安打数は今シーズン、キャリアハイに到達した。もうレギュラーと言っても?
「まだです。レギュラーはスタメン外されませんよ。僕はまだまだ。全然足りない。守備の話をこれだけしても、やっぱりバッティングが好きですからね。もっと打ちたい」。
鳴り物入りは過去の話。守備同様、遠回りはしたが、打撃も積み上げて来た物は必ずある。堂上はもうレギュラーだと誰もが認めるシーズンである事を信じている。