疲労困ぱいのリリーフ陣は回復できたのか。2位の巨人は25日、広島との直接対決第1Rに向けて、戦いの舞台となる岐阜・長良川球場で全体練習を行った。ただ、そこにリリーフ陣の姿はなかった。鯉との3連戦、その後の夏本番に備えて、首脳陣が登板過多の救援陣に“特別休暇”を与えたとみられるが、チーム内には守護神・澤村拓一投手(28)を巡って不穏な情報が流れている。
新オーダー爆発で3タテを阻止し、岐阜入りしたチームは、この日、長良川球場で約2時間汗を流した。しかし、ブルペン陣は全員不参加。尾花投手コーチは「通常通りの練習です」と、けむに巻いたが、普段は地方球場で行われる試合前日の練習には、救援陣もマウンドの感触を確かめるなどの目的で加わってきた。
どうやら今回のブルペン陣の練習不参加は別の意味がある。90試合を消化し、先発が一人で最後まで投げ抜いたのは、菅野の5試合と田口の1試合の計6度だけ。そのしわ寄せがリリーフ陣を圧迫している。
チーム最多の43試合に登板のマシソンを筆頭に、田原誠(41試合)、山口(40試合)、澤村(37試合)と登板過多状態。マシソンは6勝のエース菅野を上回るチームトップの7勝(2敗)が転がり込み、本人も困惑の“珍現象”まで起きている。まさに疲労困ぱいのリリーフ陣。そんな状況を見かねた特別休暇だったようだ。
救援陣の中でも特に心配されている男がいる。チーム内でささやかれ始めているのが「澤村の状態は本当に大丈夫なのか?」というものだ。
最後にマウンドに立った22日のDeNA戦(横浜)は、延長10回から1イニングを投げて結果的に無失点に抑えたが、3四球(敬遠1)とピリッとせず。降板後はベンチで顔をしかめ、右肩や大胸筋を気にするしぐさを複数のナインが目撃した。その翌日から2試合出番がなく「いつもと同じようにブルペンで準備をしていた」(チームスタッフ)というが、何らかの“異変”があった可能性もある。
別のスタッフは「キャンプはスロー調整だったが、シーズンに入ってからは持ち味の直球ではなく変化球に頼ってみたり、試行錯誤を繰り返していた。大事には至らないまでも、本人の中でどこか違和感があるのかもしれない」と打ち明けた。
澤村は25日現在、リーグトップの24セーブ。絶対的クローザーに倒れられたら、それこそ広島追撃どころではなくなってしまう。澤村らリリーフ陣は、つかの間の“臨時休暇”で勢いを取り戻せるか。
新オーダー爆発で3タテを阻止し、岐阜入りしたチームは、この日、長良川球場で約2時間汗を流した。しかし、ブルペン陣は全員不参加。尾花投手コーチは「通常通りの練習です」と、けむに巻いたが、普段は地方球場で行われる試合前日の練習には、救援陣もマウンドの感触を確かめるなどの目的で加わってきた。
どうやら今回のブルペン陣の練習不参加は別の意味がある。90試合を消化し、先発が一人で最後まで投げ抜いたのは、菅野の5試合と田口の1試合の計6度だけ。そのしわ寄せがリリーフ陣を圧迫している。
チーム最多の43試合に登板のマシソンを筆頭に、田原誠(41試合)、山口(40試合)、澤村(37試合)と登板過多状態。マシソンは6勝のエース菅野を上回るチームトップの7勝(2敗)が転がり込み、本人も困惑の“珍現象”まで起きている。まさに疲労困ぱいのリリーフ陣。そんな状況を見かねた特別休暇だったようだ。
救援陣の中でも特に心配されている男がいる。チーム内でささやかれ始めているのが「澤村の状態は本当に大丈夫なのか?」というものだ。
最後にマウンドに立った22日のDeNA戦(横浜)は、延長10回から1イニングを投げて結果的に無失点に抑えたが、3四球(敬遠1)とピリッとせず。降板後はベンチで顔をしかめ、右肩や大胸筋を気にするしぐさを複数のナインが目撃した。その翌日から2試合出番がなく「いつもと同じようにブルペンで準備をしていた」(チームスタッフ)というが、何らかの“異変”があった可能性もある。
別のスタッフは「キャンプはスロー調整だったが、シーズンに入ってからは持ち味の直球ではなく変化球に頼ってみたり、試行錯誤を繰り返していた。大事には至らないまでも、本人の中でどこか違和感があるのかもしれない」と打ち明けた。
澤村は25日現在、リーグトップの24セーブ。絶対的クローザーに倒れられたら、それこそ広島追撃どころではなくなってしまう。澤村らリリーフ陣は、つかの間の“臨時休暇”で勢いを取り戻せるか。