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明暗分けた新戦力の前半戦、最優良株はソフトバンク和田毅

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折り返した後半戦、優勝の行方を左右する新戦力の活躍
 プロ野球はオールスターブレイクを終え、18日から後半戦へ突入した。

 セ・リーグは首位・広島が20日までに2位・巨人に10ゲーム差を付けて独走。一方のパ・リーグは首位・ソフトバンクを2位・日本ハムが猛追。最大11.5ゲーム差が開いたが、20日までに4.5ゲーム差に縮めた。

 勝負の夏。昨オフに海外からの復帰組やFA権を行使し国内移籍した選手、戦力外通告後に他球団へ移籍した選手たちは何をしているのか。前半戦の成績を振り返ってみたい。

 新戦力として活躍が目立つのがソフトバンク・和田毅だ。古巣復帰後初勝利となった4月12日の西武戦(西武プリンス)から自身6連勝をマークするなど、リーグトップタイの9勝。首位を走るチームの先発ローテの軸として奮闘し、オールスターにも出場した。阪神・藤川球児は先発として開幕ローテ入り。しかし、1勝2敗、防御率6.12と振るわず、5月14日のDeNA戦(横浜)からリリーフ転向した。中継ぎ、抑えでは21登板で防御率3.05。火の玉ストレートの完全復活が待たれる。

首位独走の広島は“つなぎの4番”ルナが活躍
 FA移籍組では楽天・今江敏晃は開幕から「5番・三塁」を任されたが、4月中旬に死球で左尺骨骨挫傷。5月の1軍復帰後には打撃不振で約1か月の2軍調整が続いた。西武・木村昇吾は6月22日の練習中に右膝前十字靭帯断。阪神・高橋聡文が開幕から11試合連続無失点を記録するなど1軍ブルペンを支えている。

 国内移籍組では広島・ルナは4月中旬に右太もも裏を痛めて2軍調整を経験したものの、打率3割を残す安定した打撃は健在。好調カープ打線のつなぎの4番として奮闘している。ヤクルト・坂口智隆は開幕から打率3割前後の安定した打撃を見せ、5月下旬から2番に固定。6月8日の楽天戦(コボスタ宮城)では通算1000本安打を達成した。巨人・クルーズは新天地で攻守で存在感を見せていたが、6月中旬から故障のため離脱。早期復帰が待たれる。

 各球団の新戦力が、これからどんな活躍を見せるのか。後半戦も注目していきたい。

 主な新戦力の前半戦成績は以下の通り。※かっこ内は前所属球団。

▽海外などからNPB復帰

〇阪神・藤川球児投手(四国IL高知)
26試合登板(45回2/3)、3勝5敗2セーブ、10ホールド、防御率4.73

〇ソフトバンク・和田毅投手(カブス)
15試合登板(97回2/3)、9勝3敗、防御率3.32

▽国内FA移籍

〇阪神・高橋聡文投手(中日)
36試合登板(26回2/3)、3勝1敗0セーブ、16ホールド、防御率4.05

〇巨人・脇谷亮太内野手(西武)
31試合出場、打率.117、0本塁打、2打点

〇楽天・今江敏晃内野手(ロッテ)
38試合出場、打率.278、0本塁打、12打点

〇西武・木村昇吾内野手(広島)
38試合出場、打率.221、0本塁打、5打点

▽国内移籍

〇広島・ルナ内野手(中日)
37試合出場、打率.302、2本塁打、21打点

〇巨人・金伏ウーゴ投手(ヤクルト)
1軍登板なし

〇巨人・クルーズ内野手(ロッテ)
試合出場、打率.260、6本塁打、25打点

〇DeNA・久保裕也投手(巨人)
3試合登板(3回)、0勝0敗、防御率9.00

〇DeNA・ザガースキー投手(広島)
18試合登板、1勝0敗0セーブ、2ホールド、防御率2.75

〇中日・大場翔太投手(ソフトバンク)
1軍登板なし

〇中日育成・多村仁志外野手(DeNA)
1軍出場なし

〇ヤクルト・鵜久森淳志外野手(日本ハム)
13試合出場、打率.143、1本塁打、1打点

〇ヤクルト・坂口智隆外野手(オリックス)
87試合出場、打率.295、0本塁打、32打点

〇日本ハム・米野智人捕手兼2軍バッテリーコーチ(西武)
1試合出場、打席なし

〇楽天・金無英投手(ソフトバンク)
2試合登板(2回)、0勝0敗1ホールド、防御率4.50

〇楽天・山内壮馬投手(中日)
1試合登板(0回1/3)、0勝0敗、防御率0.00

〇楽天・川本良平捕手(ロッテ)
11試合出場、打率.158、0本塁打、2打点

〇西武・竹原直隆外野手(オリックス)
22試合出場、打率.200、1本塁打、6打点

〇オリックス・大田阿斗里投手(DeNA)
1軍登板なし

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