ブランコ、クラーク、ボグセビック。3人の助っ人が談笑しながら打撃ケージで豪快なスイングを披露していた。なんとも頼もしい光景だが、これは6月14日の神戸第二球場。つまりオリックスの2軍施設でのことだ。
ブランコは開幕を2軍で迎え5月10日に初昇格。22試合に出場し打率・227、3本塁打、13打点と不振のため6月12日に再び登録抹消された。
ボグセビックは開幕1軍も不振のため2軍落ち、再昇格も2週間足らずでUターンしてきた。成績は37試合で打率・204、1本塁打、14打点ではやむを得ない。
クラークは5月中旬に調子の上がらないモレル、ボグセビックの状態を憂えたフロントが、2013年に中日に在籍し25本塁打放った実績を買い急きょ獲得を決めた。
だが、2軍戦の成績は11試合で打率・063、0本塁打、1打点とまったく振るわない。
福良監督が6月初旬にクラークの状態を田口2軍監督に問うたところ「クラークはまだ直球に対応できません。モレルの方がいいですよ」と回答が帰ってきた。これには福良監督も苦笑いするしかなかった。
「モレルは2日前に抹消したばっかりやん」
ウソのような話である。不調で落とした選手の方が状態がいいのでは、なんのための保険だろうか。これには指揮官も苦笑いするしかなかった。
あまりの惨状に瀬戸山球団代表が本人との面談に出向いたほど。
「2軍スタートになるとは思っていなかったようだ。モチベーションに問題があった。状態を上げて1軍戦力になることを期待しているからと伝えると前向きになっていた」
その効果か、チームの低迷を受けて結果を出さないままに見切り発車の格好で15日に1軍昇格した。
とはいえ、2軍にはほかに160キロ右腕のコーディエに左腕の先発候補・ミッシュもいた。ミッシュに至っては足を痛めてリハビリ中だ。
1軍が下位に低迷し苦戦を強いられている中、助っ人が戦列にも加われずにいるのはなんとももどかしい。
そもそも4人の1軍枠に7人もの助っ人が必要だろうか?彼らが2軍にいるということは、いずれ1軍に呼ばれる日のために2軍戦に出場させなければならない。投手であればイニング数、打者であれば打席数が、彼らのために割かれるわけである。
となれば、チームの将来を託したい若手の出場機会が減ることになる。その機会を補うために独立リーグに派遣までしている。どこか間違っていないだろうか。
かつてはバース、ブーマー、クロマティらまさに助っ人と呼べる外国人の活躍に胸躍らせた。一方でディアー、グリーンウェルら期待を裏切ったいわゆるダメ外国人も覚えている。
現在のように各球団が1軍4人枠を超える外国人を保有するようになってからは誰がダメだったのかも覚えられなくなった。昨季、1年限りで日本を去った外国人の名前をすべて言える人がいるだろうか?筆者は自信がない。
外国人が日本プロ野球のレベルアップに大きな貢献をしたことに間違いはなく、助っ人を否定するつもりはない。このまま各球団が枠をつくらなくては日本野球のレベルダウンにつながっていくのではないか。そんな危機感すら覚える。
ブランコは開幕を2軍で迎え5月10日に初昇格。22試合に出場し打率・227、3本塁打、13打点と不振のため6月12日に再び登録抹消された。
ボグセビックは開幕1軍も不振のため2軍落ち、再昇格も2週間足らずでUターンしてきた。成績は37試合で打率・204、1本塁打、14打点ではやむを得ない。
クラークは5月中旬に調子の上がらないモレル、ボグセビックの状態を憂えたフロントが、2013年に中日に在籍し25本塁打放った実績を買い急きょ獲得を決めた。
だが、2軍戦の成績は11試合で打率・063、0本塁打、1打点とまったく振るわない。
福良監督が6月初旬にクラークの状態を田口2軍監督に問うたところ「クラークはまだ直球に対応できません。モレルの方がいいですよ」と回答が帰ってきた。これには福良監督も苦笑いするしかなかった。
「モレルは2日前に抹消したばっかりやん」
ウソのような話である。不調で落とした選手の方が状態がいいのでは、なんのための保険だろうか。これには指揮官も苦笑いするしかなかった。
あまりの惨状に瀬戸山球団代表が本人との面談に出向いたほど。
「2軍スタートになるとは思っていなかったようだ。モチベーションに問題があった。状態を上げて1軍戦力になることを期待しているからと伝えると前向きになっていた」
その効果か、チームの低迷を受けて結果を出さないままに見切り発車の格好で15日に1軍昇格した。
とはいえ、2軍にはほかに160キロ右腕のコーディエに左腕の先発候補・ミッシュもいた。ミッシュに至っては足を痛めてリハビリ中だ。
1軍が下位に低迷し苦戦を強いられている中、助っ人が戦列にも加われずにいるのはなんとももどかしい。
そもそも4人の1軍枠に7人もの助っ人が必要だろうか?彼らが2軍にいるということは、いずれ1軍に呼ばれる日のために2軍戦に出場させなければならない。投手であればイニング数、打者であれば打席数が、彼らのために割かれるわけである。
となれば、チームの将来を託したい若手の出場機会が減ることになる。その機会を補うために独立リーグに派遣までしている。どこか間違っていないだろうか。
かつてはバース、ブーマー、クロマティらまさに助っ人と呼べる外国人の活躍に胸躍らせた。一方でディアー、グリーンウェルら期待を裏切ったいわゆるダメ外国人も覚えている。
現在のように各球団が1軍4人枠を超える外国人を保有するようになってからは誰がダメだったのかも覚えられなくなった。昨季、1年限りで日本を去った外国人の名前をすべて言える人がいるだろうか?筆者は自信がない。
外国人が日本プロ野球のレベルアップに大きな貢献をしたことに間違いはなく、助っ人を否定するつもりはない。このまま各球団が枠をつくらなくては日本野球のレベルダウンにつながっていくのではないか。そんな危機感すら覚える。