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巨人・阿部、岡本が開幕二軍スタート 球団GMが異例の発表

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巨人・高橋由伸監督(40)は21日、阿部慎之助捕手(37)、岡本和真内野手(19)ら4人の二軍降格を決断。1―0で勝利を収めた西武とのオープン戦(東京ドーム)後に、球団から発表された。賭博問題に揺れるチームのドタバタは収まらないまま、今度は扇の要と若手ホープが本番直前に戦線離脱。光が見えない中、新チームは嵐の船出を避けられなくなった。

 異例の発表だった。試合終了から約1時間後、報道陣に対応したのは現場首脳陣ではなく、フロントの堤GM。「岡本、慎之助(阿部)、矢貫、公文。この4人は明日から二軍です。慎之助に関しては、コンディション不良。3人については再調整です」と語った。

 オープン戦最終戦となったこの日、阿部と岡本の出番はなかった。2人の降格理由について、同GMは「(阿部については)少しのんびりとゆっくり治療しようということ。(一軍復帰の)見通し的にはわからない。岡本は若い力なので(由伸監督も)試してきたのだと思うが、オフェンス、ディフェンス面両方含め、二軍の試合にたくさん出て、経験を積んだほうがいいだろうという判断です」と説明した。

 阿部の捕手復帰は、由伸・巨人の目玉だった。それだけに指揮官はキャンプ中から別メニュー調整を許可し、誰よりも慎重に扱ってきた。だがそんな思いもむなしく、ベテランは那覇キャンプ中に右肩不安を発症。通院治療を続けながら、12日の二軍ヤクルト戦でようやく実戦初マスクをかぶったが、状態が安定しないままここに至った。

 一方、2年目の岡本は三塁のレギュラー奪取を期待されたが、オープン戦打率は1割6分4厘に低迷。苦渋の決断を下した指揮官は、堤GMの発表後に厳しい表情でロッカールームから現れ「総合的に判断した」とコメント。岡本は「結果を出せなかったのは僕の力不足です」と肩を落とした。

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