昨年９月に右肘のクリーニング手術を受け、３月に実戦復帰した西村健太朗投手（３１）。その後、約１か月半にわたって今季から新設された３軍生活を経て、１０日から２軍に昇格した。１３年には４２セーブを挙げてセーブ王に輝いた右腕は、復帰へともがき苦しむ中で、大きな変化を経験していた。
苦労してたどり着いたマウンドだった。１１日のイースタン・ロッテ戦（ロッテ）。西村は約１０か月ぶりの２軍戦登板で１回を１安打無失点。直後に打線が逆転し、勝ち投手となったが「０点に抑えられたのはいいけど、まだまだ課題はたくさんある」と表情は崩さなかった。
昨年９月に右肘のクリーニング手術を受け、３月２１日の３軍の青森大戦で実戦復帰した。３軍は長距離のバス移動が当たり前。かつてのセーブ王が名古屋―東京間を、バスで５時間以上かけて移動する経験もした。そんな中、昨季までは出場機会が限られていた育成選手たちが、はつらつとプレーする姿に刺激を受けた。
「移動はハードでした。でもみんな試合に出られるから生き生きしていて、試合ができるうれしさみたいなものが感じられた。負けずに頑張ろうと思った」
復帰後は救援失敗が続いた。生き残るために投球スタイルを変化させた。好調時、１５０キロを超えた直球は現在１４５キロ前後。スライダーを主体に緩急を生かす投球を取り入れた。「今は剛速球が投げられるわけではない。その中でどうやって抑えるかを考えた結果」。投球の幅が広がった。
Ｖ奪還へ経験豊富な右腕への期待は大きい。「この１か月半、３軍で鍛えて良かったと思えるようにしたい」。一歩ずつ１軍への階段を上る。
my message
早く、1軍で見たいから復帰を待ってるぜ。西村、頑張っていこうぜ。
これから、暑くなる季節だからお互いに頑張っていこうぜ。
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