巨人の江柄子裕樹投手（２９）が４日の広島戦（東京Ｄ）で２年ぶりに先発することが２日、分かった。３日から広島、中日と東京Ｄ６連戦。ポレダの２軍降格で先発不足の中、高橋由伸監督（４１）は２軍で結果を残した５年目右腕の起用を決断した。３日の広島３連戦初戦は田口麗斗投手（２０）、５日の３戦目はエースの菅野智之投手（２６）が中６日と万全の状態で先発。ローテ再編で強力打線を封じ、首位に返り咲く。
先入観にとらわれることなく、素直に結果を残した選手にチャンスを与えた。由伸監督は２軍でアピールを続けてきた江柄子を、４日の広島戦に先発起用する方針を固めた。「勝ちにこだわる」という信念を貫きつつ、１軍の舞台に飢えた５年目右腕に首位を争うカープとの一戦を託した。
救世主として期待される。ローテの一角を担ってきたポレダが再調整のため２軍落ち。先発は菅野、高木、田口、今村の４人となり、６連戦前に補充が必要だった。今季から先発に転向した江柄子は大小２種類のスライダーなど豊富な変化球を武器に、イースタンでチーム最多３勝（１敗）、防御率１・３２。１６イニング連続無失点中と快投を続けており、絶好のタイミングでの昇格となった。
この日はＧ球場での先発投手練習に合流し、ブルペンで５２球を投げた。１軍での先発は１４年９月１４日のＤｅＮＡ戦（東京Ｄ）以来５９８日ぶりで、白星を挙げれば１３年８月８日のＤｅＮＡ戦（横浜）以来、１０００日ぶり２勝目となる。チーム打率（２割８分３厘）、同本塁打（３２）、得点（１６５）すべてリーグトップの広島が相手だが、「かわすのではなくて向かっていきたい」と先発初勝利へ静かに闘志を燃やした。
「一新」を指針に掲げる由伸監督は就任以来、ローテに滑り込んだ今村や４月７日の阪神戦（東京Ｄ）でプロ初登板初先発した平良ら、結果を出した選手を積極的に登用してきた。練習を見守った尾花投手コーチは「下（２軍）で結果を残しているから使ってあげないと。あとは本人が（チャンスを）つかむかどうか」と、指揮官と共有する思いを口にした。
江柄子を４日に起用することで、フル回転が続く菅野に中６日の登板間隔を与えられる。再びローテに谷間が生じる６日からの中日３連戦では、左太もも肉離れから復帰した大竹寛が有力候補に挙がる。首位、３位を迎え撃つゴールデンウィークの本拠地６連戦。全戦力を駆使し、由伸巨人が再浮上をうかがう。
◆江柄子 裕樹（えがらし・ゆうき）１９８６年１１月１４日、東京都生まれ。２９歳。つくば秀英高（茨城）で１年時からエースも甲子園出場なし。明大では４年春に３勝を挙げて優勝に貢献。０９年から社会人の東芝でプレーし、１１年ドラフト６位で巨人に入団。１軍通算３０試合に登板し、１勝４敗、防御率２．８３。１８４センチ、８２キロ。右投右打。年俸１２３０万円。背番号６２。
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江柄子には期待してます。
頑張ってくれ。
とにかく、杉内や内海が居ない状態でジャイアンツは先発不足ですが若手には逆にチャンスですからね。
どんどん、若手にチャンスを与えるのも大事な事ですね。
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