西武のドラフト3位・伊藤
4月に入り、私の“新人記者”の猶予期間も終了。2年目に突入する。それでも3月から初めて1人で担当球団を持ち、いまだ“新人”という響きにはなぜか親近感を覚える。
西武にも1軍帯同している唯一の“新人”がいる。ドラフト3位右腕・伊藤翔投手(19)だ。なんと、19歳。“大先輩”たちに囲まれて、必死に後ろをついていく姿や、初めて訪れた球場で、周りをキョロキョロする姿は、少し前の自分と似たところを感じてしまう。
そんな新人の兄貴役になっているのが、同じ投手の中で最も年齢が近い、3年目の野田昇吾投手(24)だ。遠征先でも伊藤を食事に連れ出し、「あいつはまだ新人だから、わからんことが多い。教えてやらんとね」とプロ野球の“ノウハウ”を優しく指導している。そんな野田のことを伊藤は、「兄貴」と呼ぶほど、慕っているのである。
伊藤は春季キャンプからA班(1軍)スタート。開幕1軍へ生き残りをかけたオープン戦では、5試合に登板し、防御率1・17の好成績を収め、「開幕1軍」を手にした。辻監督は「本当に投げっぷりがいいよね」と評価。土肥投手コーチは「(オープン戦で)結果を残してくれた。度胸もあるし、他の投手の刺激にもなる」と期待を寄せる。
開幕から3試合を終え、3連勝と幸先の良いスタートを切った。まだ出場機会はないが、中継ぎとしてブルペン待機している右腕は「どんな場面でもしっかり腕を振れるのを見せたい。早くチームに貢献できるように頑張りたい」と準備万全だ。
時がたてば、誰しも後輩ができる。それはプロ野球の世界でも、私たちの世界でも同じである。伊藤と野田を見て、私は感じた。17年の4月に入社してからの1年。先輩たちに記者の“ノウハウ”を教えてもらい、たくさん食事にも連れて行ってもらったな、と。4月からはそんな私にも後輩ができた。今度は自分も後輩を大切にしたい。伊藤と野田の若きコンビが、教えてくれた春であった。(記者コラム・小林 圭太)
4月に入り、私の“新人記者”の猶予期間も終了。2年目に突入する。それでも3月から初めて1人で担当球団を持ち、いまだ“新人”という響きにはなぜか親近感を覚える。
西武にも1軍帯同している唯一の“新人”がいる。ドラフト3位右腕・伊藤翔投手(19)だ。なんと、19歳。“大先輩”たちに囲まれて、必死に後ろをついていく姿や、初めて訪れた球場で、周りをキョロキョロする姿は、少し前の自分と似たところを感じてしまう。
そんな新人の兄貴役になっているのが、同じ投手の中で最も年齢が近い、3年目の野田昇吾投手(24)だ。遠征先でも伊藤を食事に連れ出し、「あいつはまだ新人だから、わからんことが多い。教えてやらんとね」とプロ野球の“ノウハウ”を優しく指導している。そんな野田のことを伊藤は、「兄貴」と呼ぶほど、慕っているのである。
伊藤は春季キャンプからA班(1軍)スタート。開幕1軍へ生き残りをかけたオープン戦では、5試合に登板し、防御率1・17の好成績を収め、「開幕1軍」を手にした。辻監督は「本当に投げっぷりがいいよね」と評価。土肥投手コーチは「(オープン戦で)結果を残してくれた。度胸もあるし、他の投手の刺激にもなる」と期待を寄せる。
開幕から3試合を終え、3連勝と幸先の良いスタートを切った。まだ出場機会はないが、中継ぎとしてブルペン待機している右腕は「どんな場面でもしっかり腕を振れるのを見せたい。早くチームに貢献できるように頑張りたい」と準備万全だ。
時がたてば、誰しも後輩ができる。それはプロ野球の世界でも、私たちの世界でも同じである。伊藤と野田を見て、私は感じた。17年の4月に入社してからの1年。先輩たちに記者の“ノウハウ”を教えてもらい、たくさん食事にも連れて行ってもらったな、と。4月からはそんな私にも後輩ができた。今度は自分も後輩を大切にしたい。伊藤と野田の若きコンビが、教えてくれた春であった。(記者コラム・小林 圭太)