中日先発の松坂
◆オープン戦 中日2―7ロッテ(25日・ナゴヤドーム)
中日の松坂大輔投手(37)が先発して5回6安打3四球3失点。初黒星がついてオープン戦での調整を終えた。痛めた右肩の酷使を避けるため、沖縄・北谷キャンプから、ブルペンでの投球数を極力抑える調整を実践。「こういう調整の仕方は初めて。これでいい、と自分に言い聞かせてやるしかない」と不安も抱えながら新天地での再出発に挑む。公式戦は4月4日の巨人戦(同)で初先発することが決定的な平成の怪物が、この日を振り返った。
―投球を振り返って。
「試合前から直球が走ってないと感じていたので、うまく変化球を使って抑えないと、と思っていました。スッキリ抑えたいと思ってましたが、それができなくて残念。でも予定通り5回100球前後(93球)を投げられて良かった。4回(の3失点)がなければ、もう1イニングいけた。僕も(体調的に)いけたんですが、監督に『やめとけ』と言われたので(苦笑)。シーズンはもう少し長いイニングをいきたいです」
―降板後に森監督と話をしていた。
「クイックスローの話ですね。僕に問題があったので(4回まで3盗塁と)走られた。最後にクイック(のフォーム)を変えたので(5回に藤岡裕の盗塁死を招いたと)説明したら(監督に)『もうちょっと早くやれ』と言われました(笑い)」
―日本では12年ぶりの打席。2打席目の4回は一打同点の場面だった。
「チャンスでいい流れでしたし、何とかヒットを打ちたかった。久しぶりに投手の球を見ましたが、予想より速く感じました。(次は)何とか打ちたいですね」
―公式戦は。
「まだどこで投げるのか分からないですが、言われたところで登板できるよう、体調を整えたいと思います」
―この日の投球で納得した部分は。
「途中までいいペース(3回まで1安打無失点)で投げられたと思います。予定通りの5回を投げられたことも良かったと思いますが、(4回に)点を取られていますし、自分としてはもう少し粘れたのではと」
―その4回に4安打3失点。
「僕の中で変えたことが、うまく合わなかった。配球は基本的に松井(雅)君のサイン通りに投げていこうと思っていました。(なるべく)ツーシームやカットボールを使わずに、良くない直球をどううまく使うかを考えていました」
―各打者の初球に多用したカーブが制球できなかった。
「そうですね。あまり打ってくる球種じゃないので、ポンと簡単にストライクを取れれば楽になるんですけど」
―3回2死二塁の場面では荻野のゴロを自らの右足で止めようとした。
「朝倉コーチにも(足を)『出さないでください』と言われました(笑い)。(投手としての本能か?)そうですね。無意識ですね」
―4回2死三塁で田村を迎えてフルカウントから微妙に外角低めに外れた球種はスライダーか。
「そうです。スライダーです。(自分の)打席で(捕手の)田村君と話すと『手が出ませんでした』と言ってました。ホントかどうかわからないですが(笑い)」
―クイックスローのどこを変えたのか。
「足から動かすことです。癖で手から先に動いてしまうので、それだとクイックにしても意味がない。手が先だと(そこを見て)走られてしまうので、足から先(のフォーム)にしました。できるのなら最初からやれということです(笑い)。昔から、(西武に)入団したときから(癖の指摘を)言われてます」
―オープン戦で3試合に投げて課題は解消したか。
「試合で出て良かったこと(解消すべき課題)は、ほぼ出たんじゃないですか。シーズンに向けて、もう少し自分の状態を上げていけたらいい。オープン戦で出た課題をシーズンで出さないように意識したい」
―公式戦に向けた準備は整ったのか。
「こういう(なるべくブルペンで投げない)調整の仕方は初めて。不安もありましたが、順調に(試合の)球数を増やすことができた。これでいい、と自分に言い聞かせてやるしかない。その通りにやってこられた」
―上げるべき“自分の状態”とは具体的に何を指すのか。
「僕的には便利な言葉。だいたいなんですけどね(笑い)。細かいことを言ったらキリがないですけど、直球の質、変化球のコントロール、全部ひっくるめて全ての球種をいい状態にもっていきたい」
―森監督に「打撃がいいから獲った」と言われている。打席で高ぶりはあったか。
「ありましたね。自分ではバントは得意だと思ってないので、正直、バントしなくていい場面で回ってきてほしいと思ってました(笑い)。2打席目は打つ気満々でしたけど、やっぱり自分が予想するより1軍の投手の投げる球は速いんだなと思いましたね。打席に入ってボールを見るのが久々だったんで」
◆オープン戦 中日2―7ロッテ(25日・ナゴヤドーム)
中日の松坂大輔投手(37)が先発して5回6安打3四球3失点。初黒星がついてオープン戦での調整を終えた。痛めた右肩の酷使を避けるため、沖縄・北谷キャンプから、ブルペンでの投球数を極力抑える調整を実践。「こういう調整の仕方は初めて。これでいい、と自分に言い聞かせてやるしかない」と不安も抱えながら新天地での再出発に挑む。公式戦は4月4日の巨人戦(同)で初先発することが決定的な平成の怪物が、この日を振り返った。
―投球を振り返って。
「試合前から直球が走ってないと感じていたので、うまく変化球を使って抑えないと、と思っていました。スッキリ抑えたいと思ってましたが、それができなくて残念。でも予定通り5回100球前後(93球)を投げられて良かった。4回(の3失点)がなければ、もう1イニングいけた。僕も(体調的に)いけたんですが、監督に『やめとけ』と言われたので(苦笑)。シーズンはもう少し長いイニングをいきたいです」
―降板後に森監督と話をしていた。
「クイックスローの話ですね。僕に問題があったので(4回まで3盗塁と)走られた。最後にクイック(のフォーム)を変えたので(5回に藤岡裕の盗塁死を招いたと)説明したら(監督に)『もうちょっと早くやれ』と言われました(笑い)」
―日本では12年ぶりの打席。2打席目の4回は一打同点の場面だった。
「チャンスでいい流れでしたし、何とかヒットを打ちたかった。久しぶりに投手の球を見ましたが、予想より速く感じました。(次は)何とか打ちたいですね」
―公式戦は。
「まだどこで投げるのか分からないですが、言われたところで登板できるよう、体調を整えたいと思います」
―この日の投球で納得した部分は。
「途中までいいペース(3回まで1安打無失点)で投げられたと思います。予定通りの5回を投げられたことも良かったと思いますが、(4回に)点を取られていますし、自分としてはもう少し粘れたのではと」
―その4回に4安打3失点。
「僕の中で変えたことが、うまく合わなかった。配球は基本的に松井(雅)君のサイン通りに投げていこうと思っていました。(なるべく)ツーシームやカットボールを使わずに、良くない直球をどううまく使うかを考えていました」
―各打者の初球に多用したカーブが制球できなかった。
「そうですね。あまり打ってくる球種じゃないので、ポンと簡単にストライクを取れれば楽になるんですけど」
―3回2死二塁の場面では荻野のゴロを自らの右足で止めようとした。
「朝倉コーチにも(足を)『出さないでください』と言われました(笑い)。(投手としての本能か?)そうですね。無意識ですね」
―4回2死三塁で田村を迎えてフルカウントから微妙に外角低めに外れた球種はスライダーか。
「そうです。スライダーです。(自分の)打席で(捕手の)田村君と話すと『手が出ませんでした』と言ってました。ホントかどうかわからないですが(笑い)」
―クイックスローのどこを変えたのか。
「足から動かすことです。癖で手から先に動いてしまうので、それだとクイックにしても意味がない。手が先だと(そこを見て)走られてしまうので、足から先(のフォーム)にしました。できるのなら最初からやれということです(笑い)。昔から、(西武に)入団したときから(癖の指摘を)言われてます」
―オープン戦で3試合に投げて課題は解消したか。
「試合で出て良かったこと(解消すべき課題)は、ほぼ出たんじゃないですか。シーズンに向けて、もう少し自分の状態を上げていけたらいい。オープン戦で出た課題をシーズンで出さないように意識したい」
―公式戦に向けた準備は整ったのか。
「こういう(なるべくブルペンで投げない)調整の仕方は初めて。不安もありましたが、順調に(試合の)球数を増やすことができた。これでいい、と自分に言い聞かせてやるしかない。その通りにやってこられた」
―上げるべき“自分の状態”とは具体的に何を指すのか。
「僕的には便利な言葉。だいたいなんですけどね(笑い)。細かいことを言ったらキリがないですけど、直球の質、変化球のコントロール、全部ひっくるめて全ての球種をいい状態にもっていきたい」
―森監督に「打撃がいいから獲った」と言われている。打席で高ぶりはあったか。
「ありましたね。自分ではバントは得意だと思ってないので、正直、バントしなくていい場面で回ってきてほしいと思ってました(笑い)。2打席目は打つ気満々でしたけど、やっぱり自分が予想するより1軍の投手の投げる球は速いんだなと思いましたね。打席に入ってボールを見るのが久々だったんで」