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松坂大輔の復活支える「サカス」広報の多忙な毎日

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松坂(左から2人目)と赤坂広報(右から2人目)

 「平成の怪物」の中日加入で一番多忙なのは、この人で間違いないだろう。赤坂和幸広報(28)。昨年限りで現役を引退し、球団広報に転身した。じっくり一から勉強を…なんて計画は、先月23日の松坂大輔投手(37)のドラゴンズ入団により吹き飛んだ。初めて迎えるキャンプは、まるで“専属広報”のように、大忙しの日々を送っている。

 まず、松坂のすべての練習に帯同する。球場、ブルペン、陸上競技場など、ファンとの混乱が起きないよう、細心の注意を払う。3人いる警備員との綿密な打ち合わせも、その一つ。移動は基本的にはワゴン車で行うため、自ら警備員と交通整理を行うこともしばしばだ。

 サイン会でも大活躍。松坂が書きやすいように、ファンの持つユニホームを広げたり、色紙やボールを手渡ししたりと、欠かせない。松坂も「サカス」(TBSがある複合施設「赤坂サカス」が由来)と呼んで、全幅の信頼を置いている。「やっぱり、あれだけの実績を残された方ですからね。一緒にいられて光栄ですよ」。新米広報のその表情は充実感でいっぱいだ。

 あくまで「専属広報」ではないため、背番号99が練習を終えてホテルに戻ると、今度は通常業務が待っている。現在は、パソコン操作に慣れることに必死だ。キャンプ序盤のある日、パソコンを立ち上げると「あ、パスワード忘れた。2週間ぶりだから…」と頭をかいていた。

 「みなさん、よくそんなにスムーズに操れますね。どれぐらいで、そんなに出来るようになるんですか」と報道陣に本気で相談するほど苦戦中だ。目標はエクセルとワードを習得し、球団リリースをパソコンから配信すること。だが、その道のりはなかなか遠い。

 松坂のキャンプでの調整はここまで順調。26日には韓国・ハンファとの練習試合(北谷)で実戦初登板を果たした。338日ぶりの実戦は、2者連続三振を含む3人斬りで無失点。1軍登板が1試合に終わったソフトバンクでの3年間とは、別人のような好調ぶりを見せている。復活へ、赤坂広報のサポートはまだまだ続く。(記者コラム・プロ野球遊軍・嶋田 直人)

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