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センバツ、21世紀枠はプレゼンで決まる!「伊万里が一番良かった。感動的だった」

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21世紀枠で春夏を通じ初の甲子園行きが決まり、帽子を投げ喜ぶ伊万里の選手たち

 一生起きないと思っていたことが現実となった。今年の選抜高校野球大会21世紀枠として、私の母校である佐賀・伊万里高が選ばれたのだ。選考委員会が行われた1月26日、耳に入ってきたのは「伊万里のプレゼンテーションが一番良かった。感動的だった」という声だった。

 21世紀枠候補は9校。うち3校が選ばれる。9地区の代表者が3分30秒ずつプレゼンを行う。これという決め手のない混戦模様。プレゼンが大きな比重を占めるというのが多くの見方だったという。「足が震えました。全国大会決勝の時より震えました」と話したのが、プレゼンを行った佐賀県高野連・吉冨寿泰理事長。

 2007年夏、佐賀北高が全国制覇した時の野球部長だ。「ホームランか三振でいい。2位はない」と割り切って戦略を練った。文武両道を紹介する部分はほとんど捨て、秒単位で練習を行ったり、少年野球で選手が審判をしている話などを軸にした。

 以前、選考委員会で「野球部員やチームの特徴をもっと知りたかった」という声があったのを受け、紫外線を浴びると失明の恐れがあるため、サングラスをかけてプレーをしている選手がいることや、経済的に苦しいながらも野球に打ち込んで、後輩に自分たちの野球をつなごうという情熱がある選手がいることも訴えた。伊万里・吉原彰宏監督とは「100回くらい打ち合わせをしました」。客室乗務員の専門学校の講師から、心に響く話し方のトレーニングも受けた。

 「それもこれも、いろんな方の熱意があったからこそです」と吉冨理事長。13年、塚部芳和・伊万里市長が「目指せ!甲子園」プロジェクトを立ち上げた。担当の西尾義久さんは「吉冨さんには感謝ですね。市民からは、なぜ野球ばっかりという声もあるのですが、野球で市民が一つになれて、盛り上がりがすごい」。私も甲子園で一緒に校歌を歌います。

 ◆久浦 真一(ひさうら・しんいち)編集委員。愛猫がもうすぐ生後半年。やんちゃで、来週、去勢することで、少しおとなしくなればと妻が祈っている。

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