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【巨人】杉内、背番号18への思い激白 返上=引退の覚悟「生き様を見せたい」

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野球教室で子供たちにキャッチボールの手本を見せる杉内(カメラ・岩下 翔太)

 巨人の杉内俊哉投手(37)が17日、「背番号18論」をスポーツ報知に激白した。福岡・太宰府市内で少年野球教室を開催。12年の移籍1年目から伝統のエースナンバーを背負って輝かしい実績を残してきたが、故障に苦しみ昨年から2年連続1軍登板なし。「背番号を替えるときは引退する時だと思っている。来年は集大成。18番の生きざまを見せたい」などと、完全復活への熱い思いを明かした。

 夢を追っていた少年時代を思い出した。杉内は出身地の福岡・大野城市に隣接する太宰府市で野球教室を開催。小学生から「昔はどこファンでしたか」と聞かれ、「おやじがテレビで巨人戦ばかり見ていて、ジャイアンツに入りたいと思っていたな」と答えた。「僕の中で18番といえば桑田さん」という伝統のエースナンバーを来季も背負う。

 「原沢球団代表(当時)が背番号18を僕にする時、桑田さんや堀内さんに聞いたらしいですからね。それくらい重たいもの。背番号を替えるときは引退する時だと思っているし、それは鹿取GMにも伝えました」

 スタルヒン、藤田元司、堀内恒夫、桑田真澄…。巨人の「18」は歴代の大投手がつけてきた。杉内は重圧を力に変え、移籍1年目からノーヒットノーラン、3年連続2ケタ勝利と実績を残した。だが、15年10月に右股関節の大手術を受け、年俸5億円から史上最大の4億5000万円減を自ら志願。今季は左肩痛で2年連続1軍登板なし。長く苦しいリハビリ生活も、18番の責任感で乗り越えてきた。

 「偉大な先輩方がつけていますからね。巨人の18番というのは簡単にポンポン替えられる数字じゃない。だから簡単に諦めるわけにいかない。なんとか18番の生きざまを見せたいですね」

キャンプ初日照準 現在は鹿児島を拠点に自主トレ中。股関節の状態は今年1年通して良好で、走り込みやトレーニングをこなす。肩に関しては11月下旬からノースロー。年明けから投げ始める予定だ。2月1日のキャンプ初日からブルペンでアピールするため、着実に階段を上る。

 「トレーニングをして、肩もいい感じで張ってきている。感じはいいですよ。後輩たちに何かを残せればいいと思っていますし、(12歳の)息子にもう一度投げている姿を見せたいですからね」

 松坂大輔投手がソフトバンク、村田修一内野手が巨人を退団するなど転機を迎えている世代。チーム最年長投手として、そして父として。復活へ前を向く杉内の姿は、必ずお手本になるはずだ。この日は個人トレーナーの河村茂氏と2人で、120人を指導。子どもたちの前で「40歳まではやりたい」と宣言した。

 「あと3年。まず勝たないことにはね。毎年が勝負ですけど、来年は集大成としてやりたい。最後にそういうものを見せたいです」

 背番号18返上=引退。杉内は悲壮な覚悟でプロ17年目に臨む。(片岡 優帆)

 ◆G杉内の経過        

 ▽15年10月 球界に前例のない右股関節形成手術。

 ▽同12月 車いす生活から自力歩行開始。90%減となる4億5000万円減で契約更改。

 ▽16年7月 3軍で実戦復帰。

 ▽同11月 1軍登板なしに終わり宮崎秋季キャンプに30代で唯一、参加。

 ▽同12月 現状維持の年俸5000万円で契約更改。「2ケタ勝てる自信ある」

 ▽17年1月 鹿児島・薩摩川内で自主トレ。瞬発系ダッシュを繰り返す。

 ▽同3月 オープン戦・ソフトバンク戦(ヤフオクD)で2年ぶり1軍登板。

 ▽同4月 左肩痛発症。2軍で3登板2勝1敗。5月以降、実戦登板なし。

 ▽同11月 50%減の年俸2500万円で契約更改。

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