巨人への移籍が決まった中日の長距離砲・ゲレーロ。今シーズンは35本でセ・リーグの本塁打王に輝いた
巨人は15日、新外国人選手として、今季限りで中日を退団したアレックス・ゲレーロ内野手(31)と来季の契約を結ぶことで合意したと発表した。契約期間は2年で、契約金を含めて総額8億円(金額は推定)。背番号は「5」に決まった。
今季の巨人は打線に迫力を欠いたが、セ・リーグ本塁打王の加入で不安は解消。打順は4番が最有力視され、来季の逆襲へ向けて頼もしい戦力が加わった。
強打復活へ、巨人がリーグ本塁打王の獲得に成功した。中日退団決定後、交渉を重ねてきたゲレーロと2年契約に合意。今オフの補強ポイントに挙げていた大砲の補強によって、4年ぶりリーグ優勝に向けて打線に破壊力が備わった。
ゲレーロは今季、中日で130試合に出場。来日1年目から日本に適応し、打率2割7分9厘、35本塁打、86打点をマークした。今季の巨人はマギーの18発が最多で、20発以上の打者は0人と長打力不足を露呈。年間113本塁打と、リーグ1位の広島(152本塁打)に大差をつけられた。広いナゴヤドームを本拠地としながらキングを射止めたゲレーロは補強ポイントに合致。今季で中日と1年契約が切れ、ファンの多いチームでプレーしたいという本人の意向も相まって、交渉はスムーズに進んだようだ。前年の本塁打王の加入は、巨人では04年のローズ(近鉄)、07年の小笠原(日本ハム)の例がある。
打順と守備位置は由伸監督がキャンプ、オープン戦を経て最終決断するが、「4番・左翼」での起用が有力視される。ゲレーロが中心に座れば、打線の厚みは一気に増す。坂本勇やマギー、今季チーム最多の110試合で4番を務めた阿部へのマークも軽減される。「中心打者として、得点力の向上に貢献してくれることを期待します」と鹿取GM。10年のラミレス(現DeNA監督)以来、巨人から8年ぶりキング誕生の期待も高まる。
契約金を含め2年総額8億円で、背番号はラミレスも巨人時代に背負った「5」。1月下旬に来日予定の助っ人は、球団を通じて「歴史と伝統のある巨人軍の一員になることができて非常にうれしく思います。チームのリーグ優勝、日本シリーズ制覇へと導くことができるように全力を尽くします」とコメント。「東京ドームの熱狂的なファンの前でプレーすることがとても楽しみです」と胸を躍らせた。
左翼のほか、三塁も守るキングが加わり、内外野で競争が激化するという相乗効果も見込める。若返りを図るチーム方針の下、岡本や吉川尚、宇佐見ら若手には、より高いレベルでのレギュラー奪取が期待される。由伸監督が就任時から理想に掲げてきた打線は「迷わず4番をメンバー表に書けるチーム」。18年の巨人は、オーダーのど真ん中にゲレーロを据え、V奪回へ挑むことになりそうだ。(宮脇 央介)
◆2000年以降のG移籍主な外国人の1年目
▽ペタジーニ(03年・ヤクルトから) 100試合 打率3割2分3厘、34本塁打、81打点
▽ローズ(04年・近鉄から) 134試合 打率2割8分7厘、45本塁打でキング、99打点
▽李承ヨプ(06年・ロッテから) 143試合 打率3割2分3厘、41本塁打、108打点
▽ラミレス(08年・ヤクルトから) 144試合 打率3割1分9厘、45本塁打、125打点でキング
◆アレックス・ゲレーロ(Alex Guerrero)1986年11月20日、キューバ生まれ。31歳。2013年に亡命、同年ドジャースと総額2800万ドル(約31億3000万円)の4年契約を結んだ。14年にメジャー初昇格。メジャー通算117試合、2割2分4厘、11本塁打、36打点。今季から中日でプレーし、130試合、2割7分9厘、35本塁打、86打点をマーク。182センチ、99キロ。右投右打。
巨人は15日、新外国人選手として、今季限りで中日を退団したアレックス・ゲレーロ内野手(31)と来季の契約を結ぶことで合意したと発表した。契約期間は2年で、契約金を含めて総額8億円(金額は推定)。背番号は「5」に決まった。
今季の巨人は打線に迫力を欠いたが、セ・リーグ本塁打王の加入で不安は解消。打順は4番が最有力視され、来季の逆襲へ向けて頼もしい戦力が加わった。
強打復活へ、巨人がリーグ本塁打王の獲得に成功した。中日退団決定後、交渉を重ねてきたゲレーロと2年契約に合意。今オフの補強ポイントに挙げていた大砲の補強によって、4年ぶりリーグ優勝に向けて打線に破壊力が備わった。
ゲレーロは今季、中日で130試合に出場。来日1年目から日本に適応し、打率2割7分9厘、35本塁打、86打点をマークした。今季の巨人はマギーの18発が最多で、20発以上の打者は0人と長打力不足を露呈。年間113本塁打と、リーグ1位の広島(152本塁打)に大差をつけられた。広いナゴヤドームを本拠地としながらキングを射止めたゲレーロは補強ポイントに合致。今季で中日と1年契約が切れ、ファンの多いチームでプレーしたいという本人の意向も相まって、交渉はスムーズに進んだようだ。前年の本塁打王の加入は、巨人では04年のローズ(近鉄)、07年の小笠原(日本ハム)の例がある。
打順と守備位置は由伸監督がキャンプ、オープン戦を経て最終決断するが、「4番・左翼」での起用が有力視される。ゲレーロが中心に座れば、打線の厚みは一気に増す。坂本勇やマギー、今季チーム最多の110試合で4番を務めた阿部へのマークも軽減される。「中心打者として、得点力の向上に貢献してくれることを期待します」と鹿取GM。10年のラミレス(現DeNA監督)以来、巨人から8年ぶりキング誕生の期待も高まる。
契約金を含め2年総額8億円で、背番号はラミレスも巨人時代に背負った「5」。1月下旬に来日予定の助っ人は、球団を通じて「歴史と伝統のある巨人軍の一員になることができて非常にうれしく思います。チームのリーグ優勝、日本シリーズ制覇へと導くことができるように全力を尽くします」とコメント。「東京ドームの熱狂的なファンの前でプレーすることがとても楽しみです」と胸を躍らせた。
左翼のほか、三塁も守るキングが加わり、内外野で競争が激化するという相乗効果も見込める。若返りを図るチーム方針の下、岡本や吉川尚、宇佐見ら若手には、より高いレベルでのレギュラー奪取が期待される。由伸監督が就任時から理想に掲げてきた打線は「迷わず4番をメンバー表に書けるチーム」。18年の巨人は、オーダーのど真ん中にゲレーロを据え、V奪回へ挑むことになりそうだ。(宮脇 央介)
◆2000年以降のG移籍主な外国人の1年目
▽ペタジーニ(03年・ヤクルトから) 100試合 打率3割2分3厘、34本塁打、81打点
▽ローズ(04年・近鉄から) 134試合 打率2割8分7厘、45本塁打でキング、99打点
▽李承ヨプ(06年・ロッテから) 143試合 打率3割2分3厘、41本塁打、108打点
▽ラミレス(08年・ヤクルトから) 144試合 打率3割1分9厘、45本塁打、125打点でキング
◆アレックス・ゲレーロ(Alex Guerrero)1986年11月20日、キューバ生まれ。31歳。2013年に亡命、同年ドジャースと総額2800万ドル(約31億3000万円)の4年契約を結んだ。14年にメジャー初昇格。メジャー通算117試合、2割2分4厘、11本塁打、36打点。今季から中日でプレーし、130試合、2割7分9厘、35本塁打、86打点をマーク。182センチ、99キロ。右投右打。