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【巨人】沢村、現状維持で更改「1軍で1球も投げていない」と減俸申し出も球団が判断

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現状維持でサインした沢村

 巨人の沢村拓一投手(29)が6日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸1億5000万円でサインした。

 今季は右肩のコンディション不良で1軍登板なし。9月1日に1軍登録されたが、登板機会がないまま同4日に登録抹消。球団は同9日、右肩について球団トレーナーの施術ミスだった可能性が高まったとして、石井球団社長と鹿取GM、当該トレーナーがG球場で沢村に謝罪した。

 当時の球団発表によると、沢村は2月の沖縄キャンプ中に右肩に異変を感じ、同27日に球団トレーナーのはり治療を受けた。長期間症状が改善しないため球団が調査した結果、複数の医師から「長胸(ちょうきょう)神経麻痺(まひ)」と診断され、「外的要因によるもので、はり治療によって長胸神経麻痺となり、前鋸(ぜんきょ)筋機能障害を引き起こした可能性が考えられる」との所見を得たという。

 現在はG球場で遠投、ブルペン投球も行って力強い球を投げ込み、来季に向け動き出している。

 来季の巻き返しに向け、実績十分の沢村はブルペンに必要な存在。「球団からは診断結果、調査した結果は紛れもないことだから現状維持と言われたのですが、自分は1軍で1球も投げていないですし、年俸を下げていただいて構わないです、という話をさせていただきました」と話した。

 ケガについて様々な臆測が飛び交っているが、自身としてはトレーナーのせいにしたり、トレーナーを責めたりする気持ちは全くないことを強調し「針治療は素晴らしい治療です」と話した。

 来季に向け「一からと言わず、ゼロからという気持ちで」と巻き返しを誓った。

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