◆セ・クライマックスシリーズ最終Ｓ第５戦 広島３―９ＤｅＮＡ（２４日・マツダスタジアム）
日本シリーズ進出を逃した広島・緒方監督の試合後の問答。
―戦いが終わった。
「一番には、これだけ最後まで勝利を信じてファンの方も声援を送ってくれたし、今年こそ日本一をという思いに、その期待に応えるために全力で頑張ったけど、期待に応えられず申し訳ないという気持ち。この結果は監督として自分の責任なんで、もっともっと勉強しなくちゃいけないことがたくさんあるし、思うことはあります。その中で短期決戦の難しさ。やっぱり流れをつかめるような、勢いにつながるような、そういう戦いをしなくちゃいけないなと。それをするのが監督の采配だから。自分の中でも悔しいし、色々な意味でこの経験をしっかりと来年の戦いに生かせるように取り組んでいかなくちゃという思いです」
―失った流れを取り戻せなかった。
「昨年の日本シリーズもそうだったが、連敗につながってしまうというのがね。それをはね返す力をうちの選手達はもっているんだけど、そこらへんが采配で、選手に力を発揮させてあげられなかったかな、というところ」
―ＤｅＮＡとの差は。
「シーズン通して戦って、唯一負け越した球団。シリーズを通しても打力の強さ、先発から後ろにかけて、力強い球を投げる投手もそろっている。特に今シリーズは内野の守備とか、ミスがほとんど出なかった。こっちに流れを渡さないような野球をされたしね。また、ラミちゃんの采配もズバズバとこられた」
―日本一は難しい。
「こういう経験を次にどう向けていくか。自分の中でも色々な方向から、もう一度、こういう短期決戦を勝ち上がれるように勉強していきます」
―選手には？
「下を向く必要はないし、優勝しているわけだから、力はあるわけだから。こういう短期決戦で流れをつかむ、一つ一つのプレーを感じてくれたと思うし」
―明日から。
「終わった瞬間から来季へ向けた戦いは始まるわけだから」