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【巨人】由伸監督、オーナー報告で強化指定!岡本、山本、吉川尚、重信、宇佐見

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↑オーナー報告を行った巨人・高橋由伸監督

 巨人・高橋由伸監督(42)が13日、東京・大手町の読売新聞東京本社を訪れ、老川祥一オーナー、読売グループ本社の渡辺恒雄代表取締役主筆らにシーズン終了の報告を行った。指揮官は「自前で若い選手を育てることが一番大きな課題」と話し、若手の底上げを来季最大のテーマとすることを本社首脳陣と確認。中でも宇佐見真吾捕手(24)、岡本和真(21)、吉川尚輝(22)、山本泰寛(24)各内野手、重信慎之介外野手(24)といったホープに期待を寄せた。

 由伸監督は本社首脳陣と思いを共有した。Bクラスに終わった今季の成績を老川オーナーらに謝罪。続けて、17年の反省を踏まえ、来季へ向けて意思表示した。

 由伸監督「若手の底上げは今までも考えてきたが、結果として出てないのも事実。もっと改善できるところはして(若手の台頭に)つなげられるよう、やっていくことを考えます、という話をしました」

 今季は多くのチャンスがありながら、定位置をつかむ若手野手は出なかった。5~6月の13連敗からベテラン中心の布陣で巻き返したが、9月に再び失速。若い力の必要性を痛感した1年でもあった。シーズン報告ではオフの補強の話題もあったというが、指揮官は若手の底上げこそ最優先課題と強調した。

 由伸監督「それ(補強)より、自前で若い選手を育てることの方がチームとしては一番大きな課題ではないか、という話はしました。現場も球団も(若手強化が)ここ数年の課題というのは共通の認識だと思います」

 4位確定後、3日のヤクルトとの今季最終戦(神宮)では宇佐見、岡本、吉川尚、重信、山本が若々しく躍動し、10得点をたたき出した。同戦で活躍したホープの名前は、この日の会談でも挙がったという。

 由伸監督「我々も現時点では(最終戦に出た)彼らが期待できる若手じゃないかと思っている。期待をしているからこそ、ああいうオーダーを組んだ」

 巨人はこの日、正三塁手の村田に来季構想外を通告。若返りへかじを切った。その三塁には岡本、空白の二塁には山本、吉川尚、捕手には宇佐見、外野には重信とレギュラー候補は多い。彼らが阿部、マギー、亀井、長野らから定位置を奪い取るような成長を遂げれば、チーム力は高まる。老川オーナーも指揮官に同調しつつ、期待を口にした。

 老川オーナー「この1年、若い人たちも経験を積んだわけだから、その考え(若手の強化)を中心にチームを編成して、優勝目指して頑張っていきましょう、ということです」

 11月の宮崎秋季キャンプでは1日1500スイングの猛練習を課す構想。若手の底上げに心血を注ぐ一方、由伸監督は「ただ、勝負の世界だから勝たないと。負けてもいいからというわけにはいかない」と結んだ。未来あるチーム作りへ、強い意志で3年契約最終年に挑む。(宮脇 央介)

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