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がんを克服してもがんと向き合う~山田邦子の今

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↑クニコに合わせて午後9時25分に乾杯した山田邦子

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↑乾杯して記念日を祝う山田邦子(右)と津田英佑

 9月21日に「山田邦子の日」を祝うパーティーが、東京・新宿歌舞伎町で開かれた。2015年に一般財団法人・日本記念日協会によって9月25日を「邦子(925)の日」として認定されてから、同日にパーティーを開いている。しかし、今年は山田邦子(57)が25日に仕事で海外に行っているため、「クニー(921)の日」の9月21日に開催された。

 パーティーには、友人でタレントの服部真湖や、映画「アナと雪の女王」で日本語版のハンス王子の声を演じた俳優・声優の津田英佑、ものまねタレントの神田聖子、プロレスラーの丸藤正道、アレクサンダー大塚、太田プロの後輩・進藤学、サイクロンZら約150人が参加した。パーティーに出される料理は、山田が大好きなスイカがふんだんに使われていた。スイカソースの肉料理やスイカをかたどったケーキなどが並んだ。

 パーティーでは毎回、胸に「925」の数字が入ったTシャツが配られるのだが、今年はわざわざ「921」とプリントされた青いTシャツを作って全員が着用した。パーティーが始まると、サイクロンZのコミカルなマジックや津田の歌、ダンス、ゲームなどで大いに盛り上がった。

 ―これだけなら普通のパーティーなのだが、このイベントには別の意味もあった。毎回パーティーの最後には、がん患者支援団体への寄付が行われている。山田は以前、テレビ番組の収録がきっかけで乳がんが発覚した。その後、2度の手術を経て、再発の不安を抱えながらも病気と向き合い、今年で10年が経過した。現在は寛解したというが、「がんって元気になっても『今日で終わり』っていうふうに行かないんですね。ずっといつまで経ってもせきが出たり熱が出たりすると、再発したのかしら? 転移したのかしら? っていう気持ちがずっと続くんですね。これががんの正体ですね。嫌になっちゃうの。ほかの病気だったら退院するとき『おめでとうございます。もう完治しましたよ』って言うじゃないですか。それが無いんですよ」と、再発の不安を語っている。

 だからこそ、「現在がんで苦しんでいる人たちの助けになりたい」と、新潟で作ったスイカやチャリティーオークションでの売り上げなどを寄付。今回も数十万円が贈られた。山田は「乳がんになって本当につらかったけれど、一つだけいいことがありました。それは友達ができたことです」と言う。この「邦子の日」もその友達の輪の中から生まれたものだ。

 パーティーの最後に山田はこういって締めた。「苦しいことがあったら泣いてもいいです。それが生きているという証拠だから。笑えれば一番いいけれど、泣き終わったら、生きましょう」。がんと10年間向き合ってきた山田だからこその言葉だった。(記者コラム・高田 典孝)

😁オ😉レ😜コ😝メ✏

癌という病気を克服して今があるだもんね

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