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日本ハム・杉谷の「超高校級」コメント力?

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↑2008年7月5日、東東京大会開会式で選手宣誓する帝京・杉谷拳士

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↑日本ハムで活躍する杉谷

 まさに超高校級。帝京・杉谷拳士のコメント力は「別格」だった。

 高校野球の夏、たけなわである。アマ野球担当として春夏通算17度、甲子園大会を取材し、何百人もの高校球児に話を聞いてきた。中でも「別格」ともいうべき男がいた。現日本ハム、帝京の杉谷拳士内野手だ。攻守ともに魅力的だったが、それ以上に超高校級なのがコメント力だった。

 本紙の紙面を初めて飾ったのは、1年生遊撃手として迎えた2006年夏の甲子園3回戦・福岡工大城東だ。6回の守備で打球が右の頬を直撃したが、試合終了までグラウンドに立ち続けた。診察の結果、右頬骨の骨折で全治3週間―。激痛の中で発した談話はこうだった。

 「左フックを受けた感じ。痛がったら代えられると思って、立ち上がって、やれることをアピールしました」

 父・満さんはプロボクシング元WBA世界フェザー級1位。闘争心も父譲りだった。

 杉谷は骨折にも負けず、2日後の準々決勝に出場。12―13の歴史的死闘の末、智弁和歌山に敗れてしまう。帝京は主力投手を使い果たし、杉谷は9回裏に5番手で緊急リリーフする事態となった。初球が死球となり、1球で降板。敗戦投手になってしまう。だが直前の9回表、一度は逆転となる2点適時打を放ったのだ。この時の談話もいい。

 「またイレギュラーバウンドが来たら、左頬で止めればいいと思いました」

 もはや新約聖書におけるイエス様の境地だ。

 杉谷様は2年秋からは主将に任命され、3年夏の東東京大会開幕では堂々と選手宣誓を行う。「誰もが夢見る甲子園を目指して戦う最後の夏。東京を熱くします」。大役を終えるといい笑顔で開口一番、報道陣に言った。

 「美声が発揮できました」

 私が最も印象に残るのは、囲み取材の結びに出た、このセリフだろうか。

 「帝京が甲子園に出ないと、マスコミの皆さんも盛り上がらないでしょう」

 もしも清宮が「早実が甲子園に出ないと~」って言ったら、ネットの炎上は必至だろう。

 当時の紙面には満さんが杉谷に贈った言葉も紹介されている。

 「勝負ごとに2番、3番はいらない。やるからには1番を取れ」

 コメント力、歴代高校球児で堂々の1位とさせていただきます。

😁オ😉レ😜コ😝メ✏

杉谷拳士は高校時代からこういうキャラクターだったんですね(笑)

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