６月４日は、野球界においてはなかなかに歴史的な日だった。早実・清宮１００号。佐倉にミスター降臨。そして巨人が１０連敗…。
華やかさや祝福ムードに背を向け、転がり続ける連敗街道。この先に待つのはさらなる修羅の道か、それとも夜明けはそこまで来ているのだろうか。
春先には昨年日本一の日本ハムが同じく１０連敗でＶ率０％となったが、まだ４月だったせいか、巨人ほどの深刻さを持って受け止められていたかは微妙である。何と言ってもハムには大谷という起爆剤どころかワンマンアーミーのような選手がいて、戻ってきさえすれば過去のデータなど蹴散らせるのだ。そして何と言っても栗山監督が恐ろしいほどのポジティブさだった。気分転換で行った動物園。負傷中のライオンに出会い、語りかける…。「百獣の王もけがするんだ。頑張ろうな！ 俺も頑張るから」
とはいえ、指揮官の本当の本当の胸の内は、本人にしか分からない。過去の新聞をめくる。１１年前の巨人１０連敗。こんなコメントが残っていた。
「お前もそのうち、人の上に立つ時がくるだろう。その時までおれの気持ちは分からない。反省して頑張れ」
０６年は、今年に輪をかけたような連敗地獄だった。６月末に「１０」の大台。復帰１年目の原監督は、当時故障で離脱を繰り返した高橋由伸に、こう語りかけたのだという。
予言といっていいかは分からないが、高橋由伸は実際に人の上に立つこととなり、同じ苦境を味わうこととなった。チームは過渡期、けが人続出。今年と似た点が多い。笛吹けど…というより、笛を吹くのもままならないといった空気である。
ベンチで、当時の言葉が由伸監督の脳裏をよぎることもあるかもしれない。反省もし、頑張ってもいるだろうが、結果が出なければ風雪が待つ。時には相談相手がライオンになったりもする。何という監督稼業の孤独さ…。
😁オ😉レ😜コ😝メ✏
原監督の予言が的中しちゃいましたね