楽天が快進撃を続けている。３０勝１２敗、貯金１８で２位ソフトバンクと３・５ゲーム差のパ・リーグ首位。チーム打率２割７分９厘、防御率２・９８はともにリーグトップで、いまだに勝率７割を切ったことは１度もない。圧倒的な強さを見せている。
今ではもう忘れ去られてしまったかもしれないが、開幕前の前評判は決して高くはなかった。オープン戦は６勝９敗２分で８位。パ６球団の中では最下位だった。シーズン開幕前にスポーツ各紙や、テレビ番組では評論家や記者が順位予想を繰り広げていたが、私の見た限りでは「楽天・１位」の予想は１つもなかった。そのほとんどがＢクラスだった。
驚くべきは、ここまで連敗を１度しかしていないことだ。唯一の連敗は４月１９日の西武戦（メットライフ）と２０日のソフトバンク戦（ヤフオクＤ）で喫した２連敗。これは２試合連続延長１２回サヨナラ負け。４２試合を戦って、連敗が１度だけなのはもちろん１２球団最少だ。
なぜ負けを引きずらないのか。梨田監督は「負け試合でも、一方的に負けるということが少ないからね」と分析する。これまで喫した１２敗のうち、８試合が３点差以内。完封負けは１試合もなく、いわゆる『完敗』がほとんどない。だからこそ負けた次の試合でも「ベンチの雰囲気が悪くなることはない」と指揮官は証言する。
年間１４３試合。優勝するチームでも最低５０試合近くは負ける。今季の楽天は「いい負け方」が好調を支えている。投手陣がみな口を揃えるのは「打線が調子いいから、粘って投げれば打ってくれる」。先発が崩れても、中継ぎが食い止める。さらに僅差の展開に持ち込むことで、相手の「勝ちパターン」の投手を引きずり出して、翌日に響かせる。一方的な展開にしないことで、「今日は勝てなかったけど、あしたは…」と心理的に優位に立って、負け試合も終えているように見える。
３０日からは交流戦が開幕する。普段対戦のないチームだからこそ、データや相性よりも心理面が重要になってくる。梨田監督は「優勝するつもりで」と交流戦Ｖを宣言。首位を守り、さらに勢いを加速させるためには交流戦も「負け試合」に注目だ。
😁オ😉レ😜コ😝メ✏
梨田監督の采配はやっぱり良いですねぇ。
梨田監督の采配は懐かしの大阪近鉄バファローズ時代の采配を思い出しますね(笑)