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【巨人】山口俊、1軍見えた!右肩違和感から復活の34球「不安ない」

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↑シート打撃に登板し力強い投球を見せた山口俊

 右肩の違和感のため3軍調整中の巨人・山口俊投手(29)が11日、G球場でDeNAからFA移籍後初となるシート打撃に登板した。打者10人に34球、安打性の打球は2本に抑えた。「8割の力で」最速は144キロ。実戦復帰は“中6日”での18日のイースタン・ヤクルト戦(G球場)を予定しており、早ければ交流戦期間中の、6月中旬にも1軍へ昇格する計画が浮かび上がってきた。

 復活への第一段階をクリアした山口俊の表情は明るかった。移籍後初のシート打撃を終えた右腕は「全ての球種でストライクが取れましたし、力を入れて投げるところはイメージに近いボールがいっていた。順調に来ている。(右肩に)不安はないのでこのまま上がっていければいい」と振り返った。

 「ズドン。ズドン」。ミットに収まる捕球音が、威力を物語っていた。「8割の力で」最速は144キロを計時した。打者10人に対し34球中、直球は16球。変化球も解禁した。8人目の柿沢には直球を軸に追い込み、122キロの外角のスライダーで空振り三振。「球持ちがいい。真っすぐが手元で伸びてきた。最後(のスライダー)もカットしようと思ったけど、できなかった。やっぱり1軍の投手だと思いました」と脱帽。直球と決め球の両方にキレがあったことを証言した。川相3軍監督も「順調でしょう。良い球を投げていた。低めに集まっていたね」と目を細めた。

 視察に訪れた堤GMは1軍昇格の時期について「交流戦の真ん中くらいじゃないか」と期待。「下でそれなりの球数を投げないと1軍はない」とした上で、「コンディションさえ整えば、あとはローテの巡り合わせの中で現場が決めるでしょう」とプランを明かした。

 登板翌日の体調次第ではあるが、順調であれば次回登板は18日のイースタン・ヤクルト戦が最有力。そこから数試合の実戦で球数、イニング数を伸ばしていければ、交流戦デビューがさらに現実のものとして見えてくる。「1日でも、1試合でも早く行きたい気持ちはずっとありますが、そこは首脳陣やトレーナーに判断してもらって、万全の状態で行きたい」と山口俊。1軍のマウンドで投げる自分の姿を思い描きながら、着実に歩みを進める。

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