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【阪神】金本監督、初体験の9点差逆転劇に「まさか逆転するとはね」

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↑笑顔を見せる金本監督

 ◆阪神12―9広島(6日・甲子園)

 阪神が球団史上最多となる9点差を逆転し、首位に浮上した。5回表終了時点で0―9の劣勢に立たされていたが、6回に1イニング7得点を奪うなど1点差まで詰め寄ると、7回にも糸原、梅野の連続適時打で逆転に成功した。チームは今季2度目の4連勝で貯金も最多の7。劇的な勝利に、金本監督も興奮気味に試合を振り返った。

 ―お疲れさまでした。

 「はい、疲れました。本当に疲れました」

 ―タイガース史上初の9点差逆転劇。

 「9点差ひっくり返したというのはね。僕も長い間プロ野球界にいますけど、初めてですね。最初はお客さんに申し訳ない気持ちでいっぱいで、何とかちょっとでも盛り上がるシーンを作って欲しいとは思っていたんですけど、まさか逆転するとはね」

 ―6回に4点差になり、満塁で高山が適時三塁打。

 「どこのシーンか忘れましたけどね。たくさんありすぎて。本当に打てば勝機見えてくると思ったところで、2ストライク後に食らいつくように打ってくれてね。本当に集中力と言いますか、土壇場の球際の強さを見せてくれました」

 ―高山は打撃不振で苦しんでいた。

 「調子の波というのはありますから。彼も悩んでますし、苦しんでますけど、これは野球をやっている間、ずっとつきまといますからね。僕が乗り越えてくれるものと思っています」

 ―7回にリプレー検証で15分中断。

 「(覆った時は)やっぱり「えーっ」という感じでしたけど、審判の方もビデオ見て、きっちり判断されたわけですから。その後、糸原が本当によく打ってくれました。あそこで打てるというのはいい肝っ玉していますね」

 ―直後に梅野が適時三塁打で3試合連続でヒーロー。

 「あの2点も大きかったですね。逆方向に間抜いてくれて素晴らしい打撃でした」

 ―4連勝で単独首位。

「まあいつも言うように順位は今は関係ないんでね。とにかく貯金を増やしていくことを目標にやっていきたいです」

 ―チーム力が上がった実感は。

 「あきらめない姿勢と言いますか。最初はお客さんのために沸かしてやれという気持ちだったんですけど、それがまさか本当に若い選手の力とか、ベテラン選手の粘りとか全員の力で勝った勝利だと思います」

 ―明日は初の対広島3連戦3連勝がかかる。

 「いい時はおごらずという気持ちでやっているんですけど、勝ちを喜んで慢心することなく、おごることなくやっていきたいと思います」

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