↑ジャイアンツ球場のブルペンで投げ込む高田
プロ野球は、3月31日にセ・パ同時開幕し、巨人は中日を相手に3連勝。そんな大いに盛り上がった東京ドームから離れたジャイアンツ球場で、ひたすら練習に励む18歳がいる。ドラフト5位右腕の高田萌生投手=創志学園=である。
巨人は、支配下の新人7選手中、内野手の吉川尚以外の6人が投手。その中の1人が高田だ。同期の投手は、谷岡と池田が開幕1軍。リャオは、3月のオープン戦で2登板し現在は2軍で結果を残している。そして、昨秋の右肘手術からリハビリを続けていた同2位・畠は2日に、高田と同じ高卒の同6位・大江は1日に、3軍のオリックス2軍戦(舞洲)で実戦デビューを果たした。
同期たちが、次々と実戦を経験する中、高田はひたすらG球場で練習する毎日を送る。昨年の今頃は、春のセンバツ甲子園を経験し、最後の夏へ向けてバリバリと実戦で投げていた時期だ。同期や実戦に、膨らむ思いがあるのだろうか―。尋ねるとすんなりと答えが返ってきた。「客観的に見たらまだ、プロの実戦で投げられる状態じゃないと思います。だから、焦りとかは全くないですよ」
現在はブルペンで、安定感をキーワードに投げ込んでいる。「指にうまくかからない球がまだまだあるので、なくしていきたい。かかるときは自分でも良いと思う球が投げられるので」。高校時代までは気にしていなかった体の開きも、プロ入りして意識するようになった。
18歳とは思えない落ち着きがある。そして何よりも謙虚だ。高校時代は、憧れの松坂大輔(現ソフトバンク)を目指し、フォームから練習、話し方にいたるまで完全コピー。その姿から言われるようになった「松坂2世」の名を、どう受け止めているのだろうか。「恐縮、です。まだまだ全然近づいていないので」。おそらく、どれだけ力を付けても思いは変わらないだろう。そんなストイックさを持っている。
一見大人びている高田は最近、記者と顔を合わせると、ニヤリと笑いながらわざとらしく大げさなあいさつをしてくる。「よく球場にいますよね。選手よりも。なんか面白いです」。目が合うと、手に持った球を全力投球で当てるフリ。思わずのけぞる記者を見てまたニヤリ。そんな若き右腕が時折見せるあどけなさに、こちらも自然と笑みがこぼれる。これからどんな道を歩んでいくのか。楽しみで仕方がない18歳だ。
プロ野球は、3月31日にセ・パ同時開幕し、巨人は中日を相手に3連勝。そんな大いに盛り上がった東京ドームから離れたジャイアンツ球場で、ひたすら練習に励む18歳がいる。ドラフト5位右腕の高田萌生投手=創志学園=である。
巨人は、支配下の新人7選手中、内野手の吉川尚以外の6人が投手。その中の1人が高田だ。同期の投手は、谷岡と池田が開幕1軍。リャオは、3月のオープン戦で2登板し現在は2軍で結果を残している。そして、昨秋の右肘手術からリハビリを続けていた同2位・畠は2日に、高田と同じ高卒の同6位・大江は1日に、3軍のオリックス2軍戦(舞洲)で実戦デビューを果たした。
同期たちが、次々と実戦を経験する中、高田はひたすらG球場で練習する毎日を送る。昨年の今頃は、春のセンバツ甲子園を経験し、最後の夏へ向けてバリバリと実戦で投げていた時期だ。同期や実戦に、膨らむ思いがあるのだろうか―。尋ねるとすんなりと答えが返ってきた。「客観的に見たらまだ、プロの実戦で投げられる状態じゃないと思います。だから、焦りとかは全くないですよ」
現在はブルペンで、安定感をキーワードに投げ込んでいる。「指にうまくかからない球がまだまだあるので、なくしていきたい。かかるときは自分でも良いと思う球が投げられるので」。高校時代までは気にしていなかった体の開きも、プロ入りして意識するようになった。
18歳とは思えない落ち着きがある。そして何よりも謙虚だ。高校時代は、憧れの松坂大輔(現ソフトバンク)を目指し、フォームから練習、話し方にいたるまで完全コピー。その姿から言われるようになった「松坂2世」の名を、どう受け止めているのだろうか。「恐縮、です。まだまだ全然近づいていないので」。おそらく、どれだけ力を付けても思いは変わらないだろう。そんなストイックさを持っている。
一見大人びている高田は最近、記者と顔を合わせると、ニヤリと笑いながらわざとらしく大げさなあいさつをしてくる。「よく球場にいますよね。選手よりも。なんか面白いです」。目が合うと、手に持った球を全力投球で当てるフリ。思わずのけぞる記者を見てまたニヤリ。そんな若き右腕が時折見せるあどけなさに、こちらも自然と笑みがこぼれる。これからどんな道を歩んでいくのか。楽しみで仕方がない18歳だ。