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【ヒルマニア】侍ジャパン・菊池と坂本が魅せる“二遊間の恋

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↑守備を終えベンチに戻る菊池(左)と坂本

 「ヒルマニア」は、スポーツ報知で野球を担当し続けて45年の蛭間豊章記者が、マニアックな野球ネタをお送りします。

 今回のWBCでベスト4に残ったチームを見ると、いずれも二遊間コンビに素晴らしい選手がそろっている。息のあったプレーを見せてチームのピンチを何度も救ってきた。キーストン・コンビとも言われる二遊間は、“ベースボールの華”そのものと言える。「二遊間の恋」という文庫本が話題になった事がある。メジャーの遊撃手が新しく入った二塁手をリスペクトしていくうちに、恋してしまうという本で面白かった思い出がある。その中でも、二遊間のすばらしさが強調されていたことを思い出す。

 日本代表では何と言っても初戦のキューバ戦やオランダ戦など数々のファインプレーでメジャー公式ページにも登場した二塁・菊池(広島)。4年連続ゴールデン・グラブ賞が伊達ではなかった事を世界に知らしめた。坂本(巨人)も昨年初めて同賞を受賞。2人の華麗なプレーが何度東京ドームを沸かせてくれただろうか。ドジャー・スタジアムでも期待したい。

 プエルトリコの二塁バエス(カブス)は米国戦の5回にホスマーの一、二塁間のゴロをスライディングキャッチして刺した。ユーティリティープレーヤーだがメジャーで1人ずつしか選ばれない“フィールディング・バイブル”でマルチポジション部門で表彰されている。遊撃のリンドア(インディアンス)も昨季初めてゴールドグラブ賞を受けた。ともにアクロバティックなプレーが売りだ。昨年ワールドシリーズを争った同士だが4チームの中では最高のコンビか。

 米国の二塁キンスラー(タイガース)と遊撃クロフォード(ジャイアンツ)はそろって昨年のゴールドグラブ賞。華麗と言うよりも堅実なプレーが信条だ。

 オランダでは二塁スクープ(オリオールズ)は平均点ながら、遊撃シモンズ(エンゼルス)は2013、14年のゴールドグラブで強肩に定評がある。この2人を中心にした併殺完成は合計9個(プエルトリコ6、日本、米国はともに5)を数える。

 残り3試合となったWBC、勝敗だけでなく、プロフェッショナルなプレーヤーの妙技にも注目したい。

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