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【WBC】小林、リードでもバットでも9人継投支えた 小久保監督信頼のフル出場

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↑タイブレイクの延長11回2死一、三塁、サムスの捕邪飛を捕球した小林(左)は牧田と笑顔でハイタッチ

 ◆WBC ▽2次ラウンド・プールE オランダ6-8日本(延長11回)(12日、東京ドーム)

 気持ちで打った。小林は外角スライダーに目いっぱい腕を伸ばし、最後は左手一本で拾った。同点の5回2死三塁。右腕マルティスから一時は勝ち越しとなる中前適時打。「必死に食らいついていきました」。13年WBCのヒーロー、巨人・井端コーチからもらい、宝物のように使っていたバットは折れたが、白球は二遊間を抜けた。執念の一打で侍軍団を引っ張った。

 2次Rでも神懸かり的な活躍は健在だった。1次Rは6打数3安打、打率5割。10日の中国戦では2ランも打った。それでも「自分の仕事はバントとかなので。切り替えてやっていきたいです」と自らに言い聞かせた。フリー打撃でも右方向に丁寧に打球を集めた。センター返しの意識が、勝負どころでしぶとい一打につながった。

 何試合やっても極度の緊張は変わらない。7日の開幕戦、キューバ戦は直前まで体が震えていた。「緊張して普通のことが普通にできないような状態だった。自分でも大丈夫かな、というくらいでした」。未知の感覚に襲われた。正捕手として結果を残し、勢いに乗っている―と報道陣に振られても「全然、乗ってなんかいないです。(緊張度は)変わらない。とにかく目の前の試合を全力でやるだけです」と引き締めていた。

 この日は先発の石川から9投手を懸命にリード。受け慣れていない投手というだけでなく、滑りやすいWBC球で予想もしない変化をするが、昨秋の強化試合で手こずった千賀のフォークをはじめ、ワンバウンドを必死に止めた。小久保監督は「勝っている時、同点の時は捕手を代えたくない」とフル出場させた理由を説明し、信頼を口にした。

 タイブレイクの11回2死一、三塁、激闘の結末は捕邪飛。ウィニングボールをつかんだ小林は勢いよくマウンドの牧田のもとへ駆け寄り、勝利の喜びを爆発させた。

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