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3試合18得点の“立役者” 猛虎上位打線に他球団タジタジ

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またも巨人に大勝だ。

 阪神は7日の巨人戦で12安打10得点と打線が大当たり。先発メッセンジャーも8回1失点の好投で、このカード2勝1敗で勝ち越した。

 2戦目こそ菅野に完封勝利を献上したが、3試合で計18得点。昨年、東京ドームでわずか2勝に終わったチームが、開幕からわずか2週間で昨年の勝ち数に並んだ。

 金本監督は「今年からチームが変わっていくという中で、メッセも藤浪も相性が良くなかった東京ドームで勝てたことは前向きに捉えている」と、勝利に手ごたえを得た様子だった。

 打線を牽引しているのは、1番の高山(明大)に始まる上位打線だ。高山は5日のカード初戦に4安打2打点の活躍を見せると、この日も1安打を放って5試合連続安打。2番の横田は徐々に調子を落としているとはいえ、どんなボールにも食らいつき、塁に出れば足で相手バッテリーを揺さぶり警戒させる。3番のヘイグも開幕前は調整遅れが不安視されたが、チームトップの打率・333をマークしている。

「高山、横田、ヘイグという4番福留までの3人の並びは結構、厄介なんです」とは、ライバル球団の首脳陣の一人。

「メンバーの総合力でいえば昨年と大差はないと思う。ただ、高山、横田は脚力もあるので打線に勢いをつける役割を果たし、ヘイグは選球眼が良く、狙い球を絞ってくる。しかも、この3人は新戦力でデータが少ないだけに、対策に多くの時間を割かなければならない。投手、捕手としても、手探りの攻めが続くため手を焼いているのが現状です。その後に福留、ゴメスと一発のある勝負強い打者が控えているので、神経を使いますね」

 今カードの初戦は、初回に高山が安打を放ち、福留の適時打を呼んだ。この日の三回はヘイグが四球で出塁し、直後に福留が2ラン。四回は先頭の横田が右前打で出塁し、続くヘイグが連続安打。福留が四球を選び、ゴメスが適時打を放った。

■リーグトップの62得点

 ある球団のスコアラーが言う。

「特に厄介なのは高山です。内角高めとボール球になる外角低めが攻めどころといえますが、この日は初回に多少甘めとはいえ内角高めのカットボールを安打した。前日の試合でも、菅野から3球連続で内角を攻められた後に、外角のワンシームに対応して安打を放った。対応力が高いので、割り切って厳しい攻めをしていかないといけないですね」

 試合後、金本監督は「関東遠征の9試合で3敗しかしなかったのは凄く大きい」とニンマリだった。62得点はリーグトップ。「高山、横田、ヘイグ」の新戦力トリオが活躍し続ければ、虎の勢いはしばらく続きそうな気配だ。

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