↑今季は一塁手でベストナインを目指す阿部
巨人・阿部慎之助捕手(37)が3日、“アベノミクス”による景気回復を約束した。昨年は広島に25年ぶりのリーグ制覇を許したが「知人から『巨人が勝てば、日本の景気が良くなる』と言われた。そうなるように、日本一を目指して頑張る」と宣言。3年ぶりのV奪回で日本を活気づけるため、自身も一塁手のベストナインに挑戦し、貢献することを明言した。
伝統球団として、全国区のプライドがある。阿部は、淡々と所信表明した。
「昨年は広島が優勝して、広島にはすごい経済効果があったみたいだけど、知人から『巨人が勝てば、日本の景気が良くなる』と言われた。そうなるように、日本一を目指して頑張る」
昨季は赤ヘル軍団が25年ぶりにリーグ制覇。400億円に迫る経済効果があったとされるが、巨人の優勝がもたらす効果は600億円とも言われる。日本経済を活性化させるためにも、まずは自分たちが勝たなければならないと言い聞かせた。
そのために、阿部も史上初の高みを目指す。「今年は1試合でも多くグラウンドに立って、何が何でも優勝と日本一。一塁手としてベストナインをもらえるくらい頑張りたい」。今季からは一塁手に専念する。これまで捕手として9度のベストナインに輝いたが、過去、捕手と他ポジションの2つでベストナインになった選手はいない。再スタートを切る大黒柱は、前人未到の領域に挑戦する考えだ。
座り慣れたポジションを手放したからこそ、覚悟が決まった。「やるとなったら中途半端な気持ちではできないし、そんな気持ちでやるくらいなら、選手でいることを辞めたほうがいい」。捕手復帰を目指した昨季はキャンプ中に右肩痛に見舞われ、開幕から50試合を欠場。1軍復帰後もマスクをかぶることはなく、シーズン終了後に球団と話し合った結果、今季は一塁手としてグラウンドに立つことを決めた。捕手を諦めることには当然、葛藤があったが「新しい野球人生と思ってやる」と前を見据えた。
田淵幸一(元阪神)や城島健司(同)ら歴代の名捕手も一塁へのコンバートを経験したが、ベストナインを獲得するまでには至らなかった。捕手としての能力が卓越していたため、技術・体力的にピークを過ぎてからの配置転換となったことも無関係ではない。阿部も今季で17年目。「もちろん、昔と比べれば体力的な衰えは感じている」と明かすが、一方で「だからこそ技術をさらに磨かなきゃいけない。自分では『まだまだできる』と思っている」と言う。野球人としての魂は激しく、燃え続けている。(尾形 圭亮)
巨人・阿部慎之助捕手(37)が3日、“アベノミクス”による景気回復を約束した。昨年は広島に25年ぶりのリーグ制覇を許したが「知人から『巨人が勝てば、日本の景気が良くなる』と言われた。そうなるように、日本一を目指して頑張る」と宣言。3年ぶりのV奪回で日本を活気づけるため、自身も一塁手のベストナインに挑戦し、貢献することを明言した。
伝統球団として、全国区のプライドがある。阿部は、淡々と所信表明した。
「昨年は広島が優勝して、広島にはすごい経済効果があったみたいだけど、知人から『巨人が勝てば、日本の景気が良くなる』と言われた。そうなるように、日本一を目指して頑張る」
昨季は赤ヘル軍団が25年ぶりにリーグ制覇。400億円に迫る経済効果があったとされるが、巨人の優勝がもたらす効果は600億円とも言われる。日本経済を活性化させるためにも、まずは自分たちが勝たなければならないと言い聞かせた。
そのために、阿部も史上初の高みを目指す。「今年は1試合でも多くグラウンドに立って、何が何でも優勝と日本一。一塁手としてベストナインをもらえるくらい頑張りたい」。今季からは一塁手に専念する。これまで捕手として9度のベストナインに輝いたが、過去、捕手と他ポジションの2つでベストナインになった選手はいない。再スタートを切る大黒柱は、前人未到の領域に挑戦する考えだ。
座り慣れたポジションを手放したからこそ、覚悟が決まった。「やるとなったら中途半端な気持ちではできないし、そんな気持ちでやるくらいなら、選手でいることを辞めたほうがいい」。捕手復帰を目指した昨季はキャンプ中に右肩痛に見舞われ、開幕から50試合を欠場。1軍復帰後もマスクをかぶることはなく、シーズン終了後に球団と話し合った結果、今季は一塁手としてグラウンドに立つことを決めた。捕手を諦めることには当然、葛藤があったが「新しい野球人生と思ってやる」と前を見据えた。
田淵幸一(元阪神)や城島健司(同)ら歴代の名捕手も一塁へのコンバートを経験したが、ベストナインを獲得するまでには至らなかった。捕手としての能力が卓越していたため、技術・体力的にピークを過ぎてからの配置転換となったことも無関係ではない。阿部も今季で17年目。「もちろん、昔と比べれば体力的な衰えは感じている」と明かすが、一方で「だからこそ技術をさらに磨かなきゃいけない。自分では『まだまだできる』と思っている」と言う。野球人としての魂は激しく、燃え続けている。(尾形 圭亮)