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【巨人】17年由伸巨人、2・19韓国戦から日本一、世界一へ…09年の再現へ

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↑09年3月、WBCで2連覇を果たし、Vサインで記念撮影に納まる日本代表ナイン

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由伸巨人が来年2月19日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表と沖縄のセルラースタジアムで練習試合を行うことが6日、明らかになった。すでに韓国は代表候補メンバーを発表済みで、秋信守外野手(レンジャーズ)ら大リーガーも含まれている。侍ジャパンの宿敵を“丸裸”にするだけでなく、1軍生き残りをかけた巨人の若手にとって絶好のアピールの機会。世界一、日本一奪回を目指す両チームにとって大きなプラスになりそうだ。

 日本一奪回を目指す由伸巨人が、侍ジャパンの因縁のライバルを迎え撃つ。来年2月下旬、大リーガーも集めてほぼベストメンバーのWBC韓国代表と練習試合が組まれた。場所は巨人、韓国代表がともにキャンプを行う予定の沖縄。南国で季節はずれの超豪華なテストマッチが実現する。

 韓国代表は13年の前回WBCで1次ラウンド敗退。日本との対戦もなかった。今回は世界一へ本気モードだ。先月、異例の早さで代表候補選手を発表。野手ではメジャー通算146本塁打の秋信守、パイレーツで今季21本塁打の姜正浩内野手、オリオールズで打率3割2厘の金賢洙外野手、李大浩(マリナーズからFA)ら大リーガーが入った。投手でも代表の常連、金広鉉の名前もある。日本のプロ選手が出場した99年以降、対韓国戦は12勝12敗で、WBCでも4勝4敗と互角。2次ラウンドで対戦の可能性がある日本にとって、データ収集機会を逃すことはできない。

 迎え撃つ巨人は、サバイバルの真っ最中だ。今オフは積極的に補強。FAではDeNAから山口俊、ソフトバンクから森福が入団し、日本ハム・陽の獲得も間近。日本ハムからトレードで吉川光が加入し、4番候補として元楽天・マギーも獲得した。若手ではドラフト1位の吉川尚や岡本、重信、山本、桜井らが生き残りをかける。由伸監督は以前、「無理やり若手を使おうという気はさらさらない。いい選手を使う」との方針を掲げていて、韓国代表との一戦はただの練習試合ではなく、重要な1試合になる。

 巨人が韓国代表と対戦するのは09年WBC前の練習試合以来。東京Dで行われたこの試合は巨人が3―0で完封勝ちした。当時25歳の野間口が3回無失点とアピールし、シーズン25登板のきっかけをつかんだ。主力も出場し、ラミレス(現DeNA監督)が豪快な本塁打。ネット裏では原日本代表監督以下、侍ジャパンの全選手が観戦。若手投手陣の強気な内角攻め、打撃陣の韓国投手陣攻略法は貴重なデータとなり、本大会では韓国との決勝戦を制して世界一。巨人も日本一をつかみ最高の1年となった。

 巨人は宮崎でキャンプインを迎え、沖縄には2月中旬頃に移動する見込み。侍ジャパンは、2月下旬に宮崎でキャンプを行うため、代表選出が濃厚な坂本や菅野の巨人―韓国戦参加は未定だ。だが、侍ジャパンのスコアラー派遣は確実。世界一奪回を目指す小久保監督にとって情報収集、日本一奪回を目指す由伸監督にとって戦力発掘の貴重な機会で、まさに一石二鳥だ。最強軍団の韓国相手に、新生・巨人がどんな戦いを見せるのか。09年以来の日本一、世界一に向け、負けられない戦いになる。

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