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【巨人】石川、あいさつ代わりの130メートル弾!あるぞ開幕先発

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↑3回1死一塁、バックスクリーンへ2ランを放った石川

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↑巨人の来季外野争い

 ◆練習試合 巨人16―4ハンファ=特別ルール=(12日・サンマリン宮崎)

 巨人・石川慎吾外野手(23)が12日、衝撃のGデビューを飾った。日本ハムからトレード移籍し、秋季キャンプ第2クールからチームに合流。この日、韓国・ハンファとの練習試合(サンマリン宮崎)では、第1打席で先制タイムリーを放ち、第2打席ではバックスクリーンへ決勝の2ランをたたき込んだ。2安打3打点の活躍に、高橋由伸監督(41)は「(外野の)ポジションは空いている。誰かが高いレベルでつかみ取ってほしい」と期待した。

 打球音ではなく、もはや爆発音だった。石川のフルスイングにはじかれた打球は、高い弾道でバックスクリーンへ飛び込む、推定130メートル弾となった。

 「ちょっと上がりすぎたと思いましたが、よく伸びてくれました。(巨人に来て)初めての試合で緊張しましたが、1軍の試合では緊張するのが当たり前。心境はそれに近いものがありましたが、その中で結果が出てよかったです」

 同点の3回1死一塁。04年の韓国MVP右腕・裴英洙(ペ・ヨンス)の高め直球を押し返した。パワフルな打撃から「ダイナマイト・シンゴ」の異名を取るニューフェースは、決勝の2ランで豪快にあいさつした。

 パワーだけではない。「3番・指名打者」でスタメンを張ると、初回1死三塁では、外角へ沈む変化球に反応。バットの先ですくい上げ、中前へ先制タイムリーを放った。日本ハムでは「状況に応じて、一歩引いて冷静に」と常に教わってきた。「(野球をやる)場所とチームが違うだけで、やることは変わらない。巨人に来たからといって、よそ行きじゃなく、プロ5年間でやってきたことができた」と胸を張った。

 4回に代打を送られて退いたが、いきなり2安打3打点と猛アピールした背番号49に、若手の台頭を望む由伸監督もうなった。「いい打撃でしたね。(サンマリンのバックスクリーンは)そう簡単には入らないところですから」。現在、外野のレギュラーとして計算できるのは長野のみ。ギャレットは今季チーム2位の24発だが、外国人枠があるため不確定。亀井や橋本到らもレギュラー候補だが、右打者が手薄なこともあり、石川の存在は貴重だ。指揮官は「ポジションは、いっぱいとは言えないけど空いている。誰かが、高いレベルでつかみ取ってほしい」と求めた。

 今回の秋季キャンプは、来季の開幕1軍をかけた1次テストという位置づけだ。打線は17安打16得点でハンファを粉砕。立岡が二塁打2本を放てば、重信は3打点と気を吐いた。しかし、最も強烈なインパクトを残したのは、石川だった。

 10日からキャンプに合流したばかりだが、持ち前の身体能力を生かし、ハードな練習もしっかりこなしている。「来シーズンはもう始まっている。プロ野球選手の元旦は(春季キャンプインの)2月1日と言いますが、僕はそんなことを言っている場合じゃない。油断が一番の落とし穴。ホッとする気持ちはないです」。強力なダイナマイト投下によって、サバイバルも激化しそうだ。(尾形 圭亮)

 ◆石川慎吾◆

 ★生まれとサイズ 1993年4月27日、大阪府生まれ。23歳。178センチ、76キロ。右投右打。

 ★球歴 中学時代はジュニアホークスボーイズ(硬式)に所属し、投手として3年夏に全国大会出場。東大阪大柏原高では3年夏に甲子園に出場。11年ドラフト3位で日本ハム入団。

 ★スーパー小学生 小学5年生の時に参加した野球教室では、講師役を務めた巨人時代の清原を「いい筋肉してるなっ!」と驚かせた。

 ★ミラクル中学生 中学3年時には、背筋力が235キロにまで進化。ジュニアホークスで1学年上の一二三慎太(東海大相模―元阪神)の160キロを大幅に上回った。

 ★そして超人へ… 今年1月には、オリックス・糸井、ソフトバンク・柳田と合同自主トレ。球界でも飛び抜けた身体能力を誇る先輩たちのもとで、自慢の肉体に磨きをかけた。

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