↑高橋監督
巨人が11日、FA(フリーエージェント)宣言したDeNA・山口俊投手(29)、ソフトバンク・森福允彦投手(30)と初交渉を行い、両投手の入団が秒読み段階に入った。交渉解禁初日に“Wアタック”を仕掛け、途中には由伸監督のサプライズ電話も発動。熱いラブコールに2人とも前向きに返答した。背番号は山口俊に複数提示し、森福には13を用意。速攻アタックは“恋人たち”のハートを動かしたようだ。
素直な気持ちを電話口に向けた。由伸監督によるサプライズは、巨人軍の今や伝統となった生電話だった。昼過ぎに福岡市内で行われた森福とのFA交渉中、堤GMの携帯電話が宮崎秋季キャンプ中の指揮官につながれた。そのまま左腕に手渡した。
由伸監督「今年は2位で終わって悔しかった。来年の優勝に向けて力を貸してほしい」
森福「はい!」
約1分半のラブコール。指揮官の熱い思いに、思わず入団を即決したかのような返事をした。初めて会話したという森福は「僕が小さい頃からのスーパースターでもあるので、緊張はしました」と感激。背番号「13」と2年総額3億円超とみられる条件提示、セットアッパーとしての期待も受け、気持ちは大きく傾いたようだった。
森福との交渉を終えた堤GMは、その足で空路、東京へと大移動。約1000キロ先で待つ、もう一人の“恋人”山口俊と交渉するため都内のホテルへ直行した。ここでも由伸監督による生電話が武器となった。
由伸監督「先発として完投できるところに魅力を感じている。一緒に強いチームをつくって優勝しよう」
山口俊「前向きに考えさせていただきます」
かなり緊張したという。そんな中でも「すごい爽やかなイメージだったが、話をさせていただいてイメージ通りだった」と感激していた。条件面でも複数の背番号を提示され「いくつか候補を出していただいたので、これから考えて答えを出せれば」と誠意を受け取っていた。3年総額6億円超とみられる好条件もプラスに働き、右腕は「どこになるにせよ、一日でも早く決めたい」と強調した。
過去に例のない交渉解禁初日での“Wアタック”。由伸監督の「ひと言、いろんな思いもあるので伝えたい」との強い意向により“Wコール”も実現した。昨年のFA交渉でも脇谷(当時・西武)に電話し、原前監督時代も同様の策を使っていた。一丸で両投手のハートをわしづかみにした。
堤GMは森福に対し「彼の中継ぎとしての経験はウチに足らないところ」とし、「話し合い的にはスムーズに進んだのかなと思います」と好感触を口にした。山口俊にも手応え十分。指揮官との電話中に「前向きに~」と返答したことで「そこは非常に僕にとってはいい言葉だった」と頬を緩めた。ともに宣言残留を認められており、森福はソフトバンクから2年総額3億円、山口俊はDeNAから3年総額5億円の条件提示を受けているが、移籍へと大きく前進しているもようだ。
来季、投手力の強化が最大の課題に挙がり、2人の加入となれば選手層はかなり厚みを増す。一気に大詰めを迎えたFA戦線。今後は両者の代理人と連絡を取り合い、さらに誠意を示していく。(水井 基博)
巨人が11日、FA(フリーエージェント)宣言したDeNA・山口俊投手(29)、ソフトバンク・森福允彦投手(30)と初交渉を行い、両投手の入団が秒読み段階に入った。交渉解禁初日に“Wアタック”を仕掛け、途中には由伸監督のサプライズ電話も発動。熱いラブコールに2人とも前向きに返答した。背番号は山口俊に複数提示し、森福には13を用意。速攻アタックは“恋人たち”のハートを動かしたようだ。
素直な気持ちを電話口に向けた。由伸監督によるサプライズは、巨人軍の今や伝統となった生電話だった。昼過ぎに福岡市内で行われた森福とのFA交渉中、堤GMの携帯電話が宮崎秋季キャンプ中の指揮官につながれた。そのまま左腕に手渡した。
由伸監督「今年は2位で終わって悔しかった。来年の優勝に向けて力を貸してほしい」
森福「はい!」
約1分半のラブコール。指揮官の熱い思いに、思わず入団を即決したかのような返事をした。初めて会話したという森福は「僕が小さい頃からのスーパースターでもあるので、緊張はしました」と感激。背番号「13」と2年総額3億円超とみられる条件提示、セットアッパーとしての期待も受け、気持ちは大きく傾いたようだった。
森福との交渉を終えた堤GMは、その足で空路、東京へと大移動。約1000キロ先で待つ、もう一人の“恋人”山口俊と交渉するため都内のホテルへ直行した。ここでも由伸監督による生電話が武器となった。
由伸監督「先発として完投できるところに魅力を感じている。一緒に強いチームをつくって優勝しよう」
山口俊「前向きに考えさせていただきます」
かなり緊張したという。そんな中でも「すごい爽やかなイメージだったが、話をさせていただいてイメージ通りだった」と感激していた。条件面でも複数の背番号を提示され「いくつか候補を出していただいたので、これから考えて答えを出せれば」と誠意を受け取っていた。3年総額6億円超とみられる好条件もプラスに働き、右腕は「どこになるにせよ、一日でも早く決めたい」と強調した。
過去に例のない交渉解禁初日での“Wアタック”。由伸監督の「ひと言、いろんな思いもあるので伝えたい」との強い意向により“Wコール”も実現した。昨年のFA交渉でも脇谷(当時・西武)に電話し、原前監督時代も同様の策を使っていた。一丸で両投手のハートをわしづかみにした。
堤GMは森福に対し「彼の中継ぎとしての経験はウチに足らないところ」とし、「話し合い的にはスムーズに進んだのかなと思います」と好感触を口にした。山口俊にも手応え十分。指揮官との電話中に「前向きに~」と返答したことで「そこは非常に僕にとってはいい言葉だった」と頬を緩めた。ともに宣言残留を認められており、森福はソフトバンクから2年総額3億円、山口俊はDeNAから3年総額5億円の条件提示を受けているが、移籍へと大きく前進しているもようだ。
来季、投手力の強化が最大の課題に挙がり、2人の加入となれば選手層はかなり厚みを増す。一気に大詰めを迎えたFA戦線。今後は両者の代理人と連絡を取り合い、さらに誠意を示していく。(水井 基博)